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【読書録116】「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」2月編

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」(致知出版社)を毎朝読むことを日課にしているが、今回は、2月の中で特に自分のなかで気に入ったものについて取り上げる。

 一昨年の12月から読み始め一周した。noteへの記載は、6月感想からだったので、5月までは続けていく。
 2月分は、1年前に読んだはずだが、初めて読んだような感覚。でも線を引いてある箇所には、また力をもらった。


2月1日 命とは君たちが持っている時間である 日野原重明

 日野原先生は、命の尊さをテーマとして、二週間に一回は小学校で授業をしているという。
 そんな日野原先生の言葉の中で、一番響いたのは、以下の言葉である。
 

 「命がなぜ目に見えないか。それは命とは君たちが持っている時間だからなんだよ。死んでしまったら自分で使える時間もなくなってしまう。どうか一度しかない自分の時間、命をどのように使うかしっかり考えながら生きていってほしい。さらに言えば、その命を今度は自分以外の何かのために使うことを学んでほしい

 十歳の子供でも分かるという感覚。
もうすぐ五十歳になる私がこのことをしっかりと分かっているだろうか?
その通り、生きているのだろうか?

そんなことを省みたくなる。

2月16日 狂狷の徒たれ 白川静


孔子と言えば、「中庸」であり、「礼節」であるが、白川先生は、中庸の人はなかなかいないため、孔子が中庸の次にどういう人が良いと説いたかとうと、「狂狷の徒」がよいと説いたという。

「狂者は進みて取る」進取の気性です。世間を変えるには「狂」がなければならない。

 また「狂」とは脱皮と言っている。
孔子のイメージが変わる指摘である。

 そして、漢文の世界には、人間のいろいろな生き方があるという。

漢文は、老成人が世の中を渡っていろいろな体験を積んで、成功もし、失敗もし、失意のうちにあって詩文をつくるんです。失意の時こそものが本当に見える。だから漢文を読めば大人になれる。

 漢文とは、脱皮するために必要であるという。
確かに東洋思想にはそんな側面がある気がする。この歳になると響くことが多い。

2月19日 よいことの後に悪いことが起こる三つの理由 浅見帆帆子


 浅見さんは、「感情がマイナスに振れた時、プラスに持っていく工夫を自分ですることが大事だと思う」という。

 例えば、尊敬する人に会いに行くとか、元気になる音楽を聴くとか、好きな映画を聞くとか、何でも良いという。

 私の場合には、布袋寅泰さんのLiveだろうか?

強運な人は共通してみんな平常心ですが、それはマイナス感情を抱かないのではなく、自分で自分の心をこまめにケアして、プラスにする努力をしていると思います。

そして、高いレベルで生きている人ほど「幸せ感度が高い」という。

何でもありがたいと感じられるからこそ、小さな危険信号にもすぐに気がついて、「これを通して自分に何かを教えてくれているんだ。こんなに早くに気がつけてよかった」と思えるんです。

感謝の心をもつこと。

感謝の心を持つと、なぜ運が良くなるか?

運がよくなるとは、別な言葉で言えば「どんな状況でも幸せを感じられる」ということだと思います。

さらに幸せに生きることに関して、こういう。

周囲を幸せにしたいと思ったら、まずは自分が幸せに生きること

上機嫌は、周囲に伝わる。そして、幸せに生きるとは、感謝の心からである。

2月22日 与うるは受くるより幸いなり コシノ・ジュンコ


 コシノ・ジュンコさんのお母さまが最後に遺したという聖書の言葉から始まる。

与うるは受くるより幸いなり

良い言葉である。
聖書が書かれた時代からの真理。

そして、コシノ・ジュンコさんの好きな言葉で終わる。

「かきくけこ」である。

「か」は「感謝」
「き」は「希望」
「く」は「くよくよするな」
「け」は「健康」
最後の「こ」は「行動」

うーん。なんとも良い言葉である。
人生を愉快に生きるには、こうでなくては。

2月23日 マザー・テレサへの質問 上甲晃


 この日の文章は、これに尽きる。

自分はこれまで、他人を変えようとするあまりどれほど人を責めてきたことだろうか。しかし、いくらそれを続けたところで人を変えることはできない。人生でただ一つ、自分の責任において変えられるのは自分しかない。常に問われているのは、自分は変わる勇気を持てるかどうかだ。

変えられるのは、自分と未来だけ。他人と過去は変えられない。
とはよく言ったものである。

 自分がどうするべきか?どうありたいか?

2月27日 ストレスに負けない生き方 松崎一葉


 医療社会学者のア―ロン・アントノフスキーが、強制収容所から生還したひとの中で、長生きする人の三つの特性を報告しているという。

一、有意味感
二、全体把握感
三、経験的処理可能感

「有意味感」とは、何だろうか?
松崎氏は、例として、望まない部署に配置されても。「将来何かの役に立つかもしれない」と思って前向きに取り組めることと言っている。
自分が経験していることに対して、意味を見出せることである。
自暴自棄にならず、この経験が何処かで生きてくる、天が自分に与えた試練が将来何かにつながるという感覚であろう。

そして、「全体把握感」とは、「先を見通す力」とも置き換えられると言っているが、戦争であれば、「いつかはこの戦争も終わって解放されることもある」とか、先を見通すというか、俯瞰して見れる力であろう。

最後の「経験的処理可能感」。これはちょっと難しかった。

最初はこんな事絶対できないと思っても、「そういえばあの時もできないと思っていたけど、意外とできたよな。今回もできるんじゃないかな。」と思えること

と言っている。自己肯定感?かな?
今回も自分はできるという感覚。
これも大事だな。

「夜と霧」を読んでも、この三つは共通しているような感じがする。



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