昨年末より「森信三 運命をひらく365の金言」(致知出版社)を毎朝読むことを日課にしている。今回は、10月の中で特に自分のなかで気に入ったものについて取り上げる。
10月1日 人間の真価
いかに生きるのか?
結局それは、一日一日の積み重ねである。いかに誠実に真剣に生きたかである。
森先生は、それを綱渡りに例えて教えてくれる。
綱渡りで喝采を受けるのは、渡った後だが、それは、綱を渡る間の渡り方に寄るのだ。
その間の困難さ、またその困難をどう乗り切ったか、それが人間の真価だという。とてもわかりやすい例えだ。
10月2日 仏の彫刻、悪魔の彫刻
この日も、わかりやすい例えでそれでいて真に迫る内容だ。
いくつになっても自分を高めていく。一刻一刻が自分を形成していくと信じて。
10月5日 人生の妙味
人生というものは、予定通りにゆくことが、必ずしも最上とは限らないという書き出しから始まる。
偶然の出会いや直面した困難さに対峙した時にこそ真の幸せがある。
自分にとっての幸せはなにか。考えさせられた。
10月7日 真の謙遜
自己の確立こそが、謙虚の第一歩。
真に自分があれば、誰が相手でも態度を変えない。大事な事である。
10月9日 自分を化石化する人
自分を磨き高めるには、「敬」するものを持つということが大切というのはその通りだと思う。
10月13日 批評的態度
これは、本当、自分自身の戒め、生き方にも関わってくる。行動することの大切さ、つべこべ言わずにまずは自分がそうだと思う方向に物事を動かせという事だ。
10月17日 真に強くなるには
真に強い人間になるには、何が必要かを教えてくれる。常に自責の視点で考えること。自分に何ができるかという視点。大事である。生き方の根本だ。
10月20日 進歩の三段階のプロセス
この日の前後は、読書を行う意味を改めて教えてくれる内容となっている。とりわけこの日の教えは、読書をすることの意義を考えさせられる。
実践と振り返り、その手段としての読書。その三セットが人間を成長させる。
10月26日 人間としての大事な二か条
この日もすごく心に響く内容だ。
人間として大事なことを、ギリギリの処までしぼっていって最後まで残るものは何かという問答である。
捨て去り捨て去り、残るのがこの2つか。凄いものだ。
10月27日 人間の幸福
直球のタイトル、森信三師は、箇条書きにしてこう言う。
「感謝の念」は常に持ちたい。
温かい家族に恵まれ、やりがいある仕事にも恵まれ、本当、忝いという思いだ。
あまりかっか怒らないこと。今あることへの感謝。
10月28日 表裏両面の調和
すべて物事には、裏と表があり、その調和が大切だという。呼吸も吸うと吐く、この調和がとれないと成り立たない。
人間の幸、不幸も必ずしも物の多少だけでは決まらない、として幸福になる重要な条件としてこう言う。
この幸福感はすごく好きだ。
他人と比べないこと。それが幸福になる一丁目一番地である。自分らしくあれ。
そして、感謝の気持ちだ。今の自分に自分を支えてくれる皆に感謝だ。