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ロンドンの「世界一ドレスコードの厳しい」レストランRITZに行ってみた

「ロンドンはご飯が不味い」

これは、旅の知識が多少ある人なら知っている「常識」である。

街並みが美しい
王室をはじめとした国として長い歴史がある
世界のルールを作ってきた覇権国
戦争で一度も負けたこのない世界唯一の国

そんな強みや魅力が満載なのに、なぜこんなにも飯が不味いのか。



ロンドンでの名物フード「フィッシュ&チップス」がある。

これは言ってしまえば、「ただの白身魚のフライとフライドポテト」である。


不味いことはないが、イオンの惣菜コーナーで買う白身魚のフライトとさほど変わらない

イオンに売ってる白身魚のフライをオシャレにしたもの


フィッシュ&チップスを除くと、もはやロンドンにまともな食べ物なんてない。あるにはあるが、何度も訪れたくなるほどの食べ物はない。



幸いにも、在留邦人が多いロンドンの街には、本格的な和食屋が多くある。
正統派日本食から、日本のラーメンなどストリートフードまで。


なので僕はロンドンに滞在すると、ロンドンの悪天候で冷めた体を温めるために、一風堂でラーメンをすするのがロンドン滞在のルーティーンになっていた。


「ロンドンの飯は不味い」

これは僕の中でも常識になっていた。


「世界一厳しいドレスコードなんて、プライドの高いロンドンらしいなぁ」


ホテル王と呼ばれた「セザールリッツ」が創業したホテルが、ロンドンの「ホテルリッツ」である。

開業当初から最高級の設備とホスピタリティのホテルで、現代のリッツ・カールトンホテルの源流にもなっている。


そんなホテルリッツが「世界一ドレスコードが厳しい」といわれている場所。

男性はジャケットにネクタイ、革靴を着用。

ジーンズやスニーカーはもちろん禁止。

過去には世界的有名アーティストですら、ジーンズで入ろうとして止められたという話があるぐらい。

ホテルリッツの利用規約にも明記されているほど



たまたまネットで予約できたので、ランチでレストランへ行ってみることに。

入口は重厚感たっぷり


館内はゴージャス。


ラウンジは、アフターヌーンティーのお客でごった返しています。


ピアノの生演奏を聴きながらアフターヌーンティーできるので、これはこれで良さそうですが、無理やり狭い面積に客席を詰め込んでる感じなのがやや気になります。


その奥に、リッツレストランが。

宮殿のような内装


ドバイのようにギンギンギラギラした内装じゃないのに、なぜか豪華さと高級感は感じるセンス良すぎるつくり。


ウエイターは全員タキシード。

当たり前のようにウエルカムシャンパンを持ってきます。当たり前の空気感に飲み込まれ、金額も知りませんがシャンパンをオーダーしてしまう迫力。


僕はシャンパンの強い炭酸と酸味が苦手なのですが、このシャンパンは程よい炭酸とフルーティーな味で美味しい。



ワインとのペアリングメニューを選んだのですが、どのワインも料理との相性がいいのは当然として、ワイン自体がとても美味しい。


ただ単に美味しいだけじゃなく、ワイン一つ一つを調べるとオンラインで売ってる値段はそんなに高額じゃない。


高くないのに、めちゃ美味しい。これはもう、ソムリエの審美眼が素晴らしいのでしょう。


そして心配だった料理。

食べたことない料理ばかりだったけど、全て美味しい。


今まで5回ぐらいロンドンに渡航して、合計数週間はロンドンに滞在してて、「それなりの」有名店や高級店には行ってきたけど、その中でも一番美味しかったです。


ロンドンにも、和食以外に美味しいお店あったんだ、、、、(驚)



そして納得だったのが、ドレスコード。

「ゲストを含めた空間全てが世界観の一部」という考えのもと、厳格なドレスコードがあるわけですが、これは大正解なんだと感じました。

ゴージャスな内装、正装タキシードのウエイター。そしてそれにふさわしい服装の顧客。

この空間で、たとえグッチのような高級ブランドだろうとも、パーカーやスウェットなんかで客に座られたら、あの素晴らしい空間が台無し。


アジア人には馴染みの少ないドレスコードだけれども、素敵な場所には素敵な服装で行くのが良い。そうすることでよりその空間を楽しめるなと感じました。


、、、っと、偉そうなことを語ってますが、観光客気分で料理の写真を取ってるのは僕ぐらいでした!汗


他のテーブルはマダムたちが優雅にランチしているか、どこかの重役っぽいおじさんグループが昼から酒を煽りながらミーティング?している感じ。

誰も料理の写真を撮らないどころか、料理もお酒も、おでん屋の大根を食べて日本酒を煽るかのごとく、パクパク食べてました

ここを普段使いするロンドンの人たちって、すごいな。。



12:30にスタートしたランチも、終わることには16時近く。

お会計はひとり5万円ほど。


5万円は高いのか安いのかという話だけど、よく分からない会社の飲み会を10回参加するよりも、1回のここのランチのほうが人生で忘れられない思い出になるのは確かではある。

人生は、死ぬまでいくつ忘れられない日をつくるか。だ。

一生忘れられない思い出と経験を5万円で買ったと思えば安いものだ。


ロンドンへ行く機会があれば、一度はぜひホテルリッツのレストランへ!


ではまた!

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