【フェイクニュース】ネットを利用する側のリテラシー


NHK土曜ドラマ、フェイクニュースの1話目を見て唸ってしまいました。オモシロイ。前後編の構成なので、どのような結末を迎えるかはまだわからないのですが。

ガツーンと衝撃を受けたのが、無意識に拡散される情報がもたらすキズアト。

分かりやすく言えば、炎上。

「うわー、マジかよ」RTポチ
「なにこれ! 許せねー!」 RTポチ
「(タイトルだけ見て)え?そうなの?」 RTポチ
「ほんとコレ」RTポチ

簡単に情報を拡散できるような環境になりました。
情報の真偽とは別に数(上記の場合はRT数)が評価の基準になっている風潮があります。(RT数やらフォロワー数で優待なども)

魅力的な商品や音楽、イラストなどのアートが拡散されるようなポジティブな面もありますが、反面、無意識の情報拡散により人を傷つける刃物にもなりうるということを改めて認識する必要があると思います。

「そんなん、言われなくてもわかっとるわ」

バズったRTに1ポチした人は悪気もなく「暇つぶし」で、あるいは「正義の念」に駆られて起こしたアクションかもしれません。結果、炎上させられた方は恐怖にかられます。

「自業自得だろ」

そうかもしれません。でも、それを裁く権利はRTした人にあるのでしょうか。個人情報を晒すなどもってのほか。私刑(リンチ)は禁止されていますし(憲法31条)、名誉毀損にも該当するケースもあるでしょう。

ここで、法的解釈を掘り下げるつもりはありませんが、ネットを使う側も再度、認識しておくべきは、Twitterを始めSNSは数の暴力により企業や個人のその後を狂わせる力がある、という事だと思います。

情報が取りきれないくらいに溢れる時代ーーー
何が真実で何が嘘なんだろう。
誰が正しいんだろう。
どこに判断の基準を置けばいいんだろう。

大人でも迷いそうなテーマです。
単なる批判で終わるのではなく、自分の頭で考え自分の言葉で「対話する」能力が求められる時代になったんだな、と思いました。

そういったことを話し合うための教材として学校で取り扱ってもいいくらい内容が濃い前編でした。

来週の後編が楽しみです。

※再放送は10/25木曜 午前1時から1時49分 (10/24水曜深夜)!


▼▼▼ 以下、ネタバレを含みます▼▼▼




ドラマの中にはオモシロイ、ネタが満載!

キリル文字でアルファベットと混同させて偽サイトを立ち上げる
手が混んでますねぇ! 。。。ニュースサイトの話でしたが、これがショッピングや銀行の振込画面だったらと思うとゾッとする。そういう詐欺も実際にありそうですね。要注意!

タイトルでPV数が変わる
ライターの意思とは別に、発信元は視聴率とも言えるPV数を稼ぐためにタイトルを変える。以前、リアルでも某新興ニュースサイトとライターが袂を別つ様子を見た覚えがあります。情報の真の価値について考えさせられます。

ソースから広告主を割り出す
複数の運営者がいる別のブログに見せかけているが、広告主のコードが同じことであることから、同じ人物が仕掛けたことだと見破るシーン。実際はこういう足がつかないように上手く立ち回っていそうですよね。
スマホで見ている分には気付かなそう。。。
製品の評価やモニターなどもそれが本当かどうか疑ってかかる姿勢も場合によっては必要かもしれません。

MAD動画の怖さ
YouTubeにアップされているMAD動画。アニメのパロディも権利の問題なんかでアレかと思いますが、叩かれている人に追い打ちをかけるように馬鹿にした動画も見かけますよね。
見ている人はひととき笑っておしまいだと思いますし、バズったら製作者はしてやったり。
けど、バカにされる素材にされた人は。。。

などなど、
ネットを使う人には興味深く見てしまうネタも満載!
再放送はなく、オンデマンドだけのようですが普段ネットを使って積極的に情報収集、発信している方にはオモシロイと思います。

海外営業で英語使って使用しているので英語に関するTipsを書いてましたが、しばらくは自分のプログラム勉強用のLogに。 何か参考になりましたら幸いです。