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結局のところ1番の勉強法は症例発表だ!という話し

あなたは症例発表に対してどんなイメージがありますか?


・準備が大変でめんどくさい
・何を質問されるか分からないから不安だ
・時間内に発表できるか不安だ
・それなりの内容にしないといけない(特に学会だと敷居が高い)


こんな感じではないでしょうか。


セラピストは非常に勉強熱心なので、文献や医学書を読む・技術系の勉強会に行くなどしていますが、私が考えるに1番の勉強法は症例発表をすることではないかと思っています。

(もちろん、勉強会や書籍を読むことを否定している訳ではありませんよ)


今回は、なぜ症例発表が大事なのか。私なりの考えを書いていきます。


症例発表と講習会の違いについて

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症例発表と講習会の違いは何でしょうか?


大きな違いとしては、発表者と参加者の間に患者さんがいるかどうかです。


それだったら講習会でもそうだよ! と思われたでしょう。


しかし、講習会では1人1人が思う患者さん像には違いがあります。


例えば「変形性膝関節症に対する理学療法」というテーマで講習会が開催されていたとします。


当然、参加者は自分が担当している患者さん像をイメージしながら受講しています。しかし、このイメージが60代の方なのか80代の方なのか?グレードⅡなのかⅣなのか?痛みが初期なのか慢性的なのか? など置かれている状況が1人1人違います。つまり前提条件に違いがあるのです。


講習会では技術的な共有は図れても、具体的な患者さん像の共有を図ることができません。これが、講習会の翌日に臨床で習った技術を上手く活かせない原因の1つとなっています。


一方症例発表では、発表者が具体的な患者さん像というものを提示してくれます。

例えば70代の左膝OA、グレードⅡ、5カ月前から左膝の痛みあり など。具体的な提示があることで参加者とイメージの共有を図りやすくなります。


そしてイメージを共有しながら、実技練習やディスカッションを行うことができます。


症例発表をやるメリット

私が考える症例発表のメリットとして

・発表を通して症例の振り返りが出来る。
・自分の取り組んだ内容を相手に伝えるためのプレゼン練習になる。
・自分とは違う視点をもらうことができる。
・人前での発表に対して場数を踏むことができる。

があります。


特に発表を通した症例の振り返りができるのは症例発表ならではでしょう。


もっと何かできたんじゃないか?

何が足りなかったのか?

何が良かったのか?

もっと良い介入があったんじゃないか?


症例を振り返るだけではなく、次に同じような患者さんを担当したときの糧となるように。


常に自分の立てた仮説を疑いながら、方針を切り替えていく。


症例発表の真ん中にいるのは患者さんです。


そして最後に自分とは違う視点などをアドバイスしてもらうことで、より臨床での引き出しを増やしていけます。臨床での引き出しが増えることで評価の質も高めていくことができるでしょう。


こんな症例発表あったらいいな

完全に私の妄想です笑


症例発表って基本的に上手くいったケースを提示するのが普通です。


そうじゃなくて、上手くいかなかった(難渋した)ケースを集めた症例発表があってもいいのではないでしょうか。


上手くいかなかったケースを発表することで、どうすれば上手くいったのか?何が足りなかったのか? を発表者だけでなく、参加者も含めて考えることができるので、ディスカッションも進めやすいかもしれません。


まとめ

私が考える1番の勉強方法は症例発表です。


症例発表のメリットとして

・発表を通して症例の振り返りができる
・患者さんを通してプレゼンの練習になる
・自分とは違う視点をもらうことができる
・人前での発表に対して場数を踏むことができる

があげられます。


やはり先人の方々が言われているように、患者さんから学ぶ部分が非常に大きいですね。


症例発表が苦手なあなたも「自分のため」はたまた「患者さんのため」と思って挑戦していきましょう!


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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