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漠然とした人生への不安と期待

心地良い雨音が微かに聞こえる。

夏の残暑は何処へやら、連日の雨で肌寒い。

俺は一人で自室に篭り、明日締め切りの動画を編集している。

最近は編集に追われる事も少なくなり、この動画も期限内に提出できる目処が立っている。

...

就活を辞め、新卒で独立してから3年半。

右も左も分からず始めたYouTubeは、4年間1日も休む事なく動画を上げ続けてきた。

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正直、最近の生活は安定している。

自分のチャンネルに加え、企業チャンネルから芸能人のチャンネルまで、企画や編集、撮影などの仕事に関わっているからだ。

動画の編集を手伝ってくれる仲間が増え、仕事を分担し、時間に余裕ができた。

時間に余裕ができると、さらに別の仕事に打ち込める。

自分が想像していたよりもずっと早く、時間的にも金銭的にも余裕ができていた。

...ところが、何か刺激が足りない。

惰性で生きたい、スローライフを楽しみたい自分と、死に物狂いで熱中し、血眼になって生きたい自分とで揺れ動く。

...

コロナで行動が制限され、世の中が消耗している。

必死に闘う医療従事者と、ハメを外してしまう大人たち。

人は悪者を裁きたい。

誰もが「正義感」というナイフを突き刺す人を探している。

日本の閉塞感に疲弊し、SNSに怯え、世界に目を向けた。

ある国では都市が陥落し、政権が奪われた。

飛行機にしがみつき、落下し、息絶える人々。

連日飛び込んでくる悲惨なニュース。

もう何も見たくない。

混沌とした世の中と距離を置く。

自分を見つめ直す。


自由


そうだ。俺の人生は自由のはずだった。

俺には余りあるほどの自由が与えられている。

信条で迫害を受ける事もないし、国から拘束される事もない。

好きな場所で、好きな人と、好きな事をして暮らすことができる。

だからこそ、このタイミングで改めて考え直す必要があった。

「まさ、お前は何がしたいんだ?」と。

自由に生きたい。そう願って決断した独立の道。

その道の上に俺は立っている。

では、その道はどこに向かっているのか。

惰性で生きる。夢に生きる。

コロナが落ち着き、行動の制限が解かれた時、俺はどこへ向かうのか。

きっと自分たちが思っている以上に自由に生きる事ができるはずだ。

俺たちはサーカスの像ではない。

....

YouTuberは成果が分かりやすい。

YouTuberは他人と比べられる。

いや、自分で他人と比べてしまう。

(比べたって...例え相手が成功しようと失敗しようと自分には何の影響もないのに...)

そして悩む。妬む。

だからこそ、心を整える力がないとポキッと折れてしまう。

好きな事して生きるための動画に、自由を縛られてしまう。

自分の人生を適当に生きたくない。

これから先どう生きるのか。

コロナの期間を活かしてじっくり自分の人生に向き合っていきたい。

...

余談

最近何かモヤモヤしていたのでザーッと書いてみた。

世の中の喧騒から逃れたい気持ちと、逃れた先が見えない恐怖。

まだまだ27歳。たくさん学んで、たくさんの人と会って、たくさん吸収していきたい。

コロナが落ち着いたら旅行に行って、海外に行って、飛び回りたいな。

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