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X-E4からSIGMA fpへ移行した一つの理由

ずいぶん久しぶりなnoteになってしまった。
1ヶ月経ちましたが明けましておめでとうございます。
SIGMA fpへ移行しました。という記事になります。


さよならX-E4

Fujifilm X-E4のここ最近の値上がりからfpを購入するチャンスができました。
2年前、中古で買った当時値段から倍以上の金額になっていたこと、個人的にFujifilmの色が少し馴染まなくなっていたことから手放すことを決意しました。
Fujifilmを利用し始めたのは現像しなくても好きな色が出せる!ということでした。
下記の記事のようにフィルムシミュレーションを使ってさまざまなカスタムをしてきました。(https://note.com/masa_design/n/naee92ae8e574)


ただ結局現像しちゃうというところ、フジの写真の線の太さが苦手、そして現像する際に素材としてそこまでニュートラルではなかった。Z8と併用するには色や写りの乖離が大きかったなど、さまざまな要因が重なっていました。
そしてZ8を使っているるのですが、AFが爆速かつ巨大なカメラではあるので、オールドレンズの母艦としてフルサイズの小型カメラが欲しかったのも理由でした。


Turner blend構築中のC1キャプチャ

そしてTurner Blendの現像検証用の素材が欲しかったということも要因でした。
Turner blend音沙汰なしですが、データそのものはできていて販売するためのサイトやら諸々を準備する段階なのでもう少しお待ちください。


ようこそfp

岩崎一郎のデザインであること

fpは著名なインダストリアルデザイナーである岩崎一郎さんのデザインという理由から、いちインダストリアルデザイナーとして発売当初から欲しいものではありました。
岩崎一郎さんによる緻密なデザインと、カメラとして所有欲を満たしながら、他にない存在感。そしてそれを可能にするSIGMAのビルドクオリティは流石のものだと思います。

大学生の時ちゃんと話しておけばよかった…

松屋銀座での岩崎一郎とSigma展
fpについて書かれたキャプション

カメラとしてセンサーと電池、シャッターその他の撮影に関わる操作部材だけという最大限ミニマルなカメラであり、ある意味全てが詰め込まれたZ8とはるか対極にあるようなカメラ。共通しているのはメカシャッターがないことだけ。
Z8を持ち出す必要がない時、極限まで削り取られたミニマルなボディで軽快に行ける、最小が故に最大の写真が欲しいわがままを叶えてくれそうでした。
撮り逃せない、突き詰めたい時はZ8で、普段の日常で手に負担をかけず街をとるときはfpというセットアップになりました。


決して便利ではない

fpは決して便利なカメラではないということ、かつて使っていたRX1に相当するサイズまでコンパクトにできるというメリットがある反面、積層ではないフルサイズのベイヤーセンサーが故に派手に起きる、ローリング歪みやフリッカー、この二つには大いに悩まされるシーンが出ると思います。この二つが発生するようなシーンを撮る人には決して便利ではないカメラですが、自分がこれに手を出せるのはZ8という確実に撮れるカメラがあるという安心感があるからこそでした。

Z8とfp、確実と曖昧、機能性と感性という、2つの間を揺れながら使っていきたいなと思っています。

fpで撮ったもの

まだそこまで多く撮れていないですが、ストリートフォトをまた撮れるようになってきた気がします。ライカMマウントやFマウントのオールドレンズで時には構えたり、f8で固定してcandidしたりしています。

現像は全てTurner Blendでやっています。Fujifilmと違いZ8に近い感覚で現像できます。やっぱりフルサイズセンサーとNOKTONで撮る曖昧な揺らぎがいいですね。



心地良かったり、かっこよかったり、嬉しかったりそうした曖昧なことが創作には必要だなと思わされます。
でもカメラが変わったからといって撮るものや写真が内包するものは変わらないなあとは思ってます。

ではまた!


こちらの記事で使っている写真は全て3月末発売予定のCapture One現像システムTurner Blendで現像しました。


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