指導者にこれから先求められるもの

5月22日に行われた骨盤、股関節の大掃除セミナーはおかげさまで満員御礼となりました。

今回参加していただいたライズライフスタジオ代表の溝口葉子さんからのメールを紹介させていただきます。

先日は楽しい講義をありがとうございました。
やっぱり自分自身の変化を感じるって素晴らしいですよね。
とっても楽しかったです!

本当に、指導者が自分自身のカラダの感覚、変化を捉えることが出来ることが、いかに生徒さん達にとって利益か・・・と現場で痛感している私です。

やはり、上半身が固まっている生徒さん達は、いくら股関節周りを緩めて動かすようにしても、「その先」がなかなか動けないのです。
「部分」として、骨盤・股関節を緩めて動けるようにすると、静止した「姿勢」には比較的簡単に変化が現れます。
例えば、ガッセキがしやすくなる、座っている姿勢がキレイになる(骨盤を立てて座れる)。

だけれど、そこに動きが加わると、せっかくの股関節周りの変化が活きてこないのですよね。
例えば、歩く、ストレッチをする、ヨガのポーズや、ピラティスの動き、バレエなどのダンスもそうですが、
上半身が固まっていたら、スムーズさがなくてしなやかに動くことは難しいのです。

上半身が緩んで動きだすことで、下半身と連動して、全身でスムーズに動くことができる。
すると、ヨガのポーズも、バレエの動きも、ピラティスの動きも、やっとその動きの「意図している」動き方が出来るようになってくるんですよね。

これは、私自身も感じていますし、
実際に上半身の固い生徒さん達の変化を見ていても、実感していることです。

指導者の立場の人が、ご自身のカラダでその大切さを感じ取ってくれれば・・・きっと生徒さんの利益にもなるのに、と思います。

彼女は7歳からバレエを始め膝の怪我がきっかけで体の機能や解剖学に興味を持ち長年試行錯誤をしたのちに弊社と出会った指導者です。現在は体の機能調整に赴きをおいたスタジオを運営されています。弊社と出会う前まではともかくシルエットを覚え形で動くと言った方法でレッスンを重ねてきた様ですが、それが原因で怪我を多発されたいた様です。

『無理、無駄、勘違い』に気付く

一生懸命やればできると思っていたと彼女は述べています。しかしながら、何故それができないのか?どうしてトラブルが起こるのか?ただがむしゃらにやっても改善するどころかトラブルが増えることも経験された様で そんな悩みを長期間抱える中、弊社との出会いがありました。何故動けないのか?シルエットを覚えるのではなく 体の使い方の問題点を感じ取って行く

その中で起こる感覚を拾い上げ自分の動きを見つめ直し、その際、動きの基盤となる骨盤股関節に注意を払い自分と向かい合うことで 彼女の体に変化が起こります。これが小生がいう『無理、無駄、勘違い』に気付くということです。

カラダは感じなければ動かない

AWARENESS ANATOMY®これは弊社のキーコンセプトです。動きの要、骨格の基盤である骨盤股関節の機能を理解し、無理、無駄、勘違いに気付くことを感じ取れる様になった彼女は自分本来の位置を覚えトラブルの多くはその位置から逸脱した機能を感じ取ることによって改善する調整タイプの指導をメインに生徒さん達のカラダと向かい合っています。

骨盤、股関節、その先にあるもの

彼女からのメールにも『やはり、上半身が固まっている生徒さん達は、いくら股関節周りを緩めて動かすようにしても、「その先」がなかなか動けないのです。』

小生も全く同感です。確かに骨盤股関節の重要性は変わりません しかし残念ながらいくら改善をしても効果が発揮できない人や改善が全く見られない方が多くいることも事実です。この件については以前noteに書かせていただいたのでご参照ください。

指導方法の変容

彼女もそうだった様に形を教える方法論の時代はかなり長く、できないことはできるまでやる。この形をしなさいと言ったシルェットを無理やり覚えさせる方法は当たり前に行われていましたと言うか今でもおこなわれています。ITが普及しスマホやタブレットが発達した現在では簡単に映像を撮ることもでき、しかもスロー再生まで可能です。

自分の動きを見ることは大変良いことなのですが、そこで大切になってくるのが分析です。ただ傾いているのではなく何故傾くのか?ここを分析しなければ映像の価値が高まりません。

機能解剖がわかると

ここで重要なのが『動いてナンボ』がわかる機能解剖です。動いた時の体の関わり合いを理解することで初めて映像の価値が上がります。彼女は動きを見ただけでも大体のことは分析ができるレベルですが、骨盤、股関節の大掃除で取り組んでいるのは、レッスンはかなり行なってはいるもののなかなかその効果が出ない方、やってもやっても改善が見られない方、つまり骨盤股関節は改善しているのに何故スムーズに動けないのか?と言った様々な対策を行ったのに効果が見られなかった方も多く 体からその原因を理解することが課題になります。

上半身、下半身関節の連動

その対策を上半身肩関節、肩甲骨と下半身骨盤、股関節の上下四肢関節連動で取り組んでいます。やってもやっても効果が出ない方は本当に多く、以外や体を動かす専門職であるダンサーやアスリートまでが肩関節、肩甲骨の硬さで本来のパフォーマンスを発揮できない状態になっています。

指導者の立場の人が、ご自身のカラダでその大切さを感じ取ってくれれば・・・きっと生徒さんの利益にもなるのに、と思います。

彼女からのメールにはこの様に述べられています。

ライズライフスタジオもスタジオピボットも一歩先ゆく提案この様な指導者が増えることを願っています。

次回、骨盤股関節の大掃除セミナーは6月20日開催です。

5月22日のセミナーの様子



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