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AI時代に起業したことは幸か不幸か…

こんにちは、m.miya(@masa_yco)です。この度、個人事業から法人化して株式会社toritokeを設立しました。(2023年2月28日)

▼主な事業
マーケティング戦略と実行支援、ブランディング戦略支援、デザイン・ホームページ制作、中小企業のDX推進、メディア運営、アパレルOEM、焼き菓子のEC事業

toritoke.jp

これを機に自分の思考を整理するため定期的にnoteを更新していきます。最初のテーマはタイトルにあるように「AI時代に起業したことは幸か不幸か」についてです。

IT分野の人にとってchatGPTの登場は衝撃だったのではないかと思います。登場からわずか2ヶ月程度てGPT-4が導入され、MicrosoftとGoogleもAIの覇権争いをバチバチやり合っている。

つい先日、chatGPTの課金をして、やればやるほどこれまでのやり方がリセットされるぐらいのインパクトがあることを実感しています。タイミングを狙っていた訳ではありませんが、このAI時代に起業したことは、幸か不幸か……。

僕は正直、幸運だと思っています。なぜなら戦略や戦術を設計する時間が大幅に短縮できるようになったからです。優秀な顧問コンサルタントへの壁打ちが、cahtGPTなら月2,500円でいつでもどこでもできるような感覚です。

本物のコンサルタントと契約する予算がない小さな会社にとってはこんなにありがたいことはないでしょう。

AI時代の小さな会社の経営者に求められるもの

AI時代の小さな会社の経営者に求められるものは、従来のスキルに加えて多岐にわたります。AI技術を取り入れたビジネスモデルやサービスの開発、AIを活用した効率的な業務プロセスの構築、AIと人間が協業する組織の作り方など、多くのスキルや知識を学ぶことが必要です。

具体的には……

  • AI技術やAIツールの知識

  • AI技術の基礎的な知識や応用技術の理解

  • 機械学習や自然言語処理などのAIアルゴリズムの知識

  • AIツールやライブラリの使い方の理解

  • データの収集・加工・分析に必要なスキル

  • AIがもたらすビジネスモデルの変化に対応するための柔軟性

  • 既存ビジネスモデルのAI化に必要なスキルや知識

  • AIを活用した効率的な業務プロセスの構築

  • AIと人間が協業する組織作り

以上のようなスキルや知識を持ち合わせた経営者がAI時代をサバイブするためには不可欠です。いやいや、財務のことだけを考える方が重要でしょう。と思いますが、小さな会社の経営者は、ほとんどの業務を一人で全うしなければいけない現実があるのです。

従来では、自社のターゲットや競合調査を自分一人で行う必要がありましたが、cahtGPTとディスカッションを繰り返すことで、精度の高いアウトプットができることがわかりました。

例えば、ターゲットを絞り込むためのペルソナを作る場合、cahtGPTに自社事業に対してのペルソナを6人作ってと質問すれば、瞬時にそれっぽいペルソナが出来上がります。

以下はcahtGPTが作ったペルソナです。僕たちは地方でマーケティングの戦略と実行支援を行う事業をしていることを伝えています。

1:田中昭夫さん: 地方の飲食店経営者
・年齢: 40代
・課題: 集客が少なく、経営が苦しい
・ニーズ: 広告運用やSNSマーケティングによる集客支援、オウンドメディアの運営支援
2:鈴木光太郎さん: 地方の工場経営者
・年齢: 50代
・課題: ブランディングができておらず、知名度が低い
・ニーズ: ブランディングに関するコンサルティング、KPI設計、サイト・LP制作、データ分析
3:小林雅人さん: ITベンチャー経営者
・年齢: 30代
・課題: マーケティングの経験がなく、集客が難しい
・ニーズ: マーケティング戦略・コンサルティング、hubspot導入支援、MA支援
4:山田恵子さん: 東京のITベンチャー経営者
・年齢: 20代
・課題: 新しいビジネスモデルの構築、成長戦略の策定
・ニーズ: ビジネスモデル開発の支援、データ分析、マーケティング戦略の立案
5:佐藤健太郎さん: 大阪のファッションECサイト経営者
・年齢: 30代
・課題: ユーザー獲得、購買率の向上
・ニーズ: ユーザーエクスペリエンスの改善、広告運用、MA支援、データ分析
6:高橋智子さん: 愛知の自動車部品メーカー経営者
・年齢: 40代
・課題: 海外進出に伴うマーケティングの課題、販売チャネルの確立
・ニーズ: 海外マーケティングに関するコンサルティング、販売チャネル開拓支援、データ分析

https://chat.openai.com/

見ての通り、それっぽく書かれているけど実際には使えないでしょう。ここからブラッシュアップして解像度を高くする必要があります。その人は会社でどのような立場なのか、口癖は何か、普段何を見ているか、何を聞いているかなど、一つの人格を作り上げるように質問を繰り返します。

ここのあたりは今準備している焼き菓子事業でペルソナからカスマタージャーニーマップ、それに伴う広告・コンテンツ戦略、戦術まで解像度の高いアウトプットができたので後日書きたいと思います。

ここで重要なことは、自分自身が完成形をイメージできているかです。完成形がイメージできていなければ、AIの回答の違和感に気づけません。既存のお客様がいるのであれば、その人のことをイメージして言語化する訓練を行うことで、イメージできるようになります。

AI時代の経営者に求められるものとは、AIの特性を理解して実務に落とし込み成果を上げることだと言えます。AIだけに任せて完結できることは以外にもあまりなく、人の目と手が必要です。(今のところ)

AI時代の組織開発

これから組織を作る場合、最初からAIを加味して設計できることが個人的に起業したタイミングが良かったと思っていることの一つです。AIと人間の役割を明確にした組織設計により、どのような人材が必要かが従来と違ってくるため、採用計画の方針も変わります。

例えば、AIによる自動化によって、単純作業や繰り返し作業が減少することで、従来は必要だったルーチンワークを担当する人材の採用は減少するでしょう。

一方で、AIを活用したデータ分析や意思決定支援において、AIと人間が協業して業務を遂行するためには、より高度な技術や知識、創造性を持った人材の採用が必要です。AIを加味して設計された組織は、これまでよりクリエイティブな業務が求められることが想像できます。

しかし、小さな会社は優秀な社員を雇ったり、育成する体力も時間もありません。そこで考えられるのは、フリーランス組織の確立です。多様な働き方が認知されフリーランスとして働く人も多いです。しかしながら、会社組織に属してる方がスキルアップや人脈作り、色々なアイデアに触れる機会も多いため、再び会社員に戻る人も少なくありません。フリーランスはスキルの切り売りと言われることもあります。

でも、その考え方も他の視点を入れることで補うことができます。例えば、SNSで情報収集したり、コミュニティも今ではたくさんあるので、中間も見つたりもできます。成長する機会は探せば自ずと作ることができる環境は揃っているのです。私自身もコーチングを受けたり、複数のコミュニティに参加したりして最新情報や自分にはない視点を取り入れるようにしています。

また、これからの組織は複業が社会的に認知されていることもあり、会社員と業務委託の垣根はほぼなく、役割の違いがあるだけだと考えることができます。

フリーランスの方々は、自己管理や多様な案件をこなす能力が求められますが、その分自己実現やライフスタイルに合わせた働き方ができることが魅力です。実際に僕もライフスタイルを重視するために個人事業主として独立しました。

フリーランス組織を作ることによって、仕事以外の話や今後のキャリア相談などができる場を設けることで、会社組織に属するのと同様に成長や刺激を得ることも可能です。

個人の生き方ややりたいことは、AIでは代替できない部分なので、フリーランスがより重要な存在になることを確信しています。

まとめ

本来なら起業したことの背景や想いなどを熱く語る記事にするべきでしたが、これから自社を発展させていくためには、どういう組織作りをするかを考える必要があったため、このようなテーマを書きました。起業への想いは次回以降にでも書きたいと思います。

まとめると、以下の3点がAI時代に起業して幸運だったと思えることです。

  • 優秀なコンサルタントとの壁打ちがいつでもできる

  • 戦略・戦術面での圧倒的な時間短縮

  • AIを加味した組織作りが初期段階からできる

もっと多くの要素があるかもしれませんが、今回はこれら3点にフォーカスしました。現在、世界中で価値観がリセットされる新しい時代に入っています。これは非常に面白いです。一緒にこの時代をサバイブする人を募集していますので、興味がある方はぜひご連絡ください。

Twitterやってますのでもし興味あればフォローお願いします。小さな会社の経営やマーケティングをメインとして、たまに趣味の山歩きのことを発信しています。


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