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初田舎暮らし×初北海道暮らし×初1人暮らしでありながらビジョンなし。~北海道の地域おこし協力隊が教える肩の力を抜いた生き方~

「何かを始めるときは目的意識を持ちなさい」


何かやるなら目的がはっきりした方がモチベーションは上がると言われています。

しかし、そんな中
「僕はグループLINEで募集が来たから応募しました。」と語る
のは北海道石狩市・厚田区の地域おこし協力隊・飯塚諒くん。僕と同じく今年で24歳になる彼は2019年に埼玉県から厚田に移住しました。


初めての1人暮らし、初めての北海道暮らし、初めての田舎暮らしをして今年で3年目。

そんな彼のInstagramのフォロワーは1000人を超え、少しずつつながりを増やしています。

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でも、最初に地域のみんなでした飲み会では「極度の緊張で、自分はもういるだけでいい」と動けなかったそうです。

そんなビジョンも目的もないまま厚田に移住した中で何かを成し遂げていく。彼の人生の物語から、今日は新しい道を進むことに不安を覚える人へメッセージを贈ります。

諒くんアテンドの厚田旅

「さ!今日は僕のおすすめの場所を案内するよ!」

まずは諒くんに厚田のおすすめスポットを案内してもらいました。

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厚田の海の幸をふんだんに使った三色丼をほおばっていると、「諒くん元気か~!」と口々に話しかける地域の方々が。生活の一部に入れた感じがあって、僕も心がぽかぽかになりました。

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道の駅で食べたジェラート・「厚田ブルー」と広がる絶景。思わず目からハートが///

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最後は厚田に移住した農家さんご夫妻のたまごに舌鼓。卵かけご飯と濃厚なプリン、あたたかい人に大満足になったところで、インタビューを始めることにしました。


就活から逃げるように厚田に移住した。


ーー厚田との接点を教えてください!

大学の単位がとれるインターンで、石狩市にインターンをしました。そのつながりで協力隊の募集がありました。
知ってる人との縁×地域のことができるということで協力隊に応募しました。そして1か月後には移住をしていました。

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ーーすごくはやい決断ですね!最初に来た時の気持ちはどうだったんですか?

不安しかなかったです。就活してたんですけど、行きたいところもなくて、どちらかというと就活から逃げた感じがありました。
初めての1人暮らし、初めての北海道暮らし、初めての田舎暮らしで初めてづくしだったので、不安というかわからないという感じでしたね。

不安な気持ちを抱え、逃げるように厚田に来た諒くん。その不安は行動となって表れます。

来た当初、飲み会では緊張で、ただいるだけでいい」と何もせずにいたときに地域の人に「ビールつがないのか」って注意されました。社会人経験がなく、人見知りの自分にとってはメンタルに来ました。
まず1週間研修があって、地域の主要な場所巡って。でそのあと「仕事してください」って言われたんですけど僕何もできることがなくて。何をしたらいいのかわからなかったです。
その中で漠然と動画作りたいと思いたったんですけど不安がありました。ただ仕事がないからもう思ったらやるしかないと思って機材買って、実際に動画を作り始めました。

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諒くんは最初はこうしてビジョンや目的がない中で、協力隊としての一歩を踏み出しました。


動画をやれば、冊子がある。数珠つなぎに広がる未来。

ーー最初はどのような動画製作をしたんですか?

厚田に来て1か月後の8月に大学生のインターン生が来てて、そのインターン生に厚田を案内してほしいって頼まれたんです。どうせ案内するんだったら厚田を案内しているところを動画に撮ろうと思って動画編集をしました。そこから少しずつ動きができました。

ーー動画作り終わった後はどのようなことを?

3つあって。
1つ目は、石狩市の公式Youtubeに動画を出させてくれませんかって頼んで、石狩の新施設の紹介をする名目で公式Youtubeに出させてもらったことです。
2つ目は地域活動へ参加することです。
これは協力隊の役割として、祭りに出店したり、神輿かついだり。地域のお手伝いをしていました。

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3つ目は厚田の魅力を紹介する冊子「ATSUTA TOUR」の制作です。1年目はちょこっと動画つくる程度だったんですけど、2年目になって、イラストレーターでサムネイル作ってきたときに次は冊子を作りたいと思ったんです。

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ーーすごい。とても人見知りだったとは思えないんですけど。。

本当ですよ!でも地域の人と打ち解けられたのはATSUTA TOURの影響が大きいかなと思っています。
ATSUTA TOURの文章を作るためには取材しないといけない、となって地域の主要な人や飲食店などを回るようになりました。そして、取材をして冊子を作ることによって「飯塚くん活動しているんだ」と認知されるようになりました
活動をしている中で「ATSUTA TOURみたよ」って言ってもらえることが会話のきっかけになって。それが嬉しくて取材もどんどんモチベーションが上がったりして。そして、その延長線上でホームページも作りました。そうした活動をする中で地域の人の内部を知ることができました。

ーー取材をしている中で印象的だった人はいますか?

厚田にある学校の厚田学園の人ですね。厚田学園のことを堅いイメージじゃなくて漫画っぽく紹介しました。そしたら、「校長先生がコミカルに出てる!」って生徒にも校長先生にも絶賛されました。


人見知りだった当初から活動していく中でどんどん楽しみを覚えていく諒くん。そんな諒くんに僕は疑問をぶつけてみました。

ーーつまずくことはなかったんですか?

毎日つまずくことだらけじゃないですかね。(笑)でもそれも結局うまくいってるんです。
動画ももとから好きだったわけじゃないし。でも数珠つなぎに何かあるなあと思っていて。例えば動画がだめでも動画やる中で買ったカメラでいい写真が撮れて、それを冊子に掲載できたり。

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それは厚田に生活してても感じます。地域の人と何回もいたら仲良くなりました。
ちなみに「ビール注がないのか」って注意された飲食店の方なんですけど、「お酒飲みすぎないでくださいよ!」「僕もう息子ですから」って言える仲になりました!


地域の人とも打ち解け、厚田にのめりこんでいく諒くん。そんな諒くんに今後のビジョンも聞いてみました。


出会った人や場所をシェアする場づくりへ。

卒業後に向けて活動してて今は場をつくりたいと考えています。


ーーそれって目に見える場所ですか?

はい。地域のコミュニティのような場を作りたいと思って。
厚田に住んでて思うのは、いろんな飲食店とカに遊びに行く中ですごいいい人がたくさんいて。協力隊って立場だから関われた人がいたんです。学校の先生であったり、厚田のシャーベットを作っているLICOLICOの社長さんだったり。
僕は協力隊という権限を持っていたからこそお話をして、仲良くなる中で知ることができたけど、そういうのって地域の人ですら知らなかった。だから協力隊以外の人にも知ってもらえる場所を作りたいと思っています。

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ーーちなみにその場は外から来た人を受け入れるのか、それとも厚田の人々をつなげるのか、どっちですか?

どっちもですね。まずは地域の人が気軽に来て話せる場所っていうのが第一です。
そして第二に、地域以外の観光客の人も来れる場所にしたくて。
観光客向けには2つ考えていることがあります。
1つ目は人に聞ける観光案内所みたいなのを作りたいです。そこで外部と内部が繋がれる場所にできたら面白いなと思っています。
2つ目は大学生のインターンを受け入れられる場所にしたいです。
やりたい人が地域に関われるような場所にすることで関係人口を創出できるのではないかと思っています。


それにしても、もともと目的もビジョンもなかったのに諒くんはどうしてこんなにも前に進むのでしょうか。


いい意味で期待をしないと、前に進む。

ーー絶対に何かを成し遂げたいと思ってきてるわけじゃないのに、何かを成し遂げてしまうの、どうしてなんでしょうか。

何もない状態で来たからだと思います。だからとりあえずやれることをやっていこうと思えたんです。
地域ってやれるなっていう夢をもっていっても、ギャップにやられてしまうこともあります
「人間関係が大変」とか、地域の人が「あれは残しておけ」と言ったりとか。そんなしがらみがあってやりたいことができないといったことは往々にしてあるのではないでしょうか。
僕はゼロから「これならできるな」と広げていったので、いい意味で期待をしていないんです。(笑)自分に正直に生きながら楽しくやってるといい方向に回っていくのではないかと思っています!

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人にも環境にも求めすぎず、気楽に生きる。そして新しいことにはとりあえず一歩動いてみる。そんなシンプルでストレスフリーな考え方でいいんだ、諒くんと話しているとふっと肩の力が抜けた気がしました。

新型コロナ、新社会人、部署異動、移住。まだ新しい環境に慣れない5月だからこそ、肩の力を抜いて飛び込んでみてはいかがでしょうか。僕も北海道移住2年目として、新しい動きをつけていきたいと思います。

まーきち

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