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社長業は不安業:希望を食べて生きている


はじめに

こんにちは、商標登録サービス Toreru の宮崎です。今回は「社長業は不安業」というテーマで僕の体験も含めてお話しします。

社長の自殺率

社長の自殺率は従業員と比べて6.9倍も高いという統計結果があります。
社長になるということは、夢に向かうと同時に不安を抱える方向性に向かうことでもあります。多くの人が社長になるとき、そのような不安を抱えるリスクを高めるとは思っていないでしょう。大体の人は、夢に向かってキラキラしているはずです。

社長が不安を感じる理由

社長が感じる不安には、主に3つの要素があります。

  1. 不確定要素が大きいこと

    • 情報は常に不完全であり、この新規事業は成功するのか、この人を採用しても本当に良いのか、といった不確定な要素により決断しなければならないです。

    • また、上手くいっていない時期が必ずあるので、その時に不安が増えます。

  2. 失敗に対するダメージが大きいこと

    • 借金や個人保証をしている場合、失敗するとそのダメージが大きいです。

  3. 簡単に辞められないこと

    • 経営を辞めるわけにはいかず、次の経営者は簡単には見つかりません。

さらに、取引先、銀行、従業員、株主など、さまざまなステークホルダーとも問題を抱える可能性が高いです。

社長が不安に感じるが、それでも続けられる理由

希望 > 不安」の状態であれば、社長は事業を続けられます。
希望とは、事業が良くなりそうだったり、自分の作っている商品・サービスで納得のいくものができたり、これからもまだ自分の会社は大丈夫なんだという感覚のことです。
逆に「希望 < 不安」の時、続ける気力がなくなります。会社の方向性がわからなくなったり、事業継続が難しくなる瞬間がその典型です。

不安を感じない人が社長に向いているのか?

書籍「パラノイア(病的なまでの心配性)だけが生き残る」でも触れられているように、不安を感じることは事業継続にとって必要不可欠です。過度にポジティブな人は致命的なリスクを見逃す可能性があるため、社長には向いていないと思います。

社長業は不安業

社長は、その不安を感じることで事業のリスクを察知し、事前に回避することができます。それによって会社が長生きするわけです。しかし、その代償として、その不安が社長を精神的に押し潰す可能性もあります。僕は、社長業の本質はこの「不安と向き合う」作業だと考えています。

自分は不安に対してどうしているか

僕自身はメンタルコーチングを通じて、不安とどう向き合えばよいかを試行錯誤しています。これをもう3年も続けています。また、簡単な日記を書いて自分の思っていることを吐き出しています。しかし、これらは根本解決にはならず、最終的には事業を上手く進めることで不安を解消しています。

さいごに

社長として生きていくためには、希望と不安をうまくバランスさせながら前に進むことが必要です。そのため、「社長は不安に立ち向かいながら、希望を食べて生きている」生き物だといえると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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