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経営関係用語を自分なりにまとめてみた

自分用に経営に関する用語を調べてまとめたものです。
概要をまとめただけで、実際にどうやって導き出すか、作り上げるかなどには触れていませんので。

戦略と戦術

経営層レベルが描くのが戦略、各部門が実施するのが戦術ぐらいの区別をしておくと入りやすいかなと思います。

戦略
企業理念(下記参照)やコーポレートミッションを達成するために、「いつまでに」「何をするか」を定義します。

それが決まれば、次は「リソース(人・モノ・金・時間)をどう配置するか」を決定します。

そしてそれぞれのリソース振り分け単位ごとに目標を設定する。
ここまでが戦略だと考えると線引きがしやすいです。

全体を見て考えるという部分が、戦術とは異なります。

戦術
設定目標を達成するために、与えられたリソースをどう活用するかを考えることです。

スケジュール、人員配置など、より詳細にどうやって実現するかを考えるということです。

会社が小規模の内は、経営者が戦略も戦術も考えます。
規模拡大に伴い、経営者の仕事は戦略のみを考えるようにシフトしていきます。

たたき上げの経営者がいつまでたっても現場に口出しするのは、小規模だったころの「全部自分がやる」が抜けていない証拠で、後進育成に失敗した例だとも言えます。

以上、戦略と戦術でした。

企業理念と経営理念

企業理念

この会社は何のために存在するのかを明文化したものが企業理念です。
明文化する目的は2つあります。

一つ目は、対経営者
長く経営を続けていると、経営の方向性に迷うことや、大問題が発生時することがあります。

そのような時に企業理念!
次の一歩の指針を策定する際に企業理念を参照します。
経営の軸ともいえるものです。

二つ目は、対従業員
従業員にとっては、企業理念が基本的な行動指針と言えます。
企業理念を見れば価値観を統一することができます。

企業理念に沿っているかどうかが行動の判断基準になり、従業員一人一人が自律的に判断・行動することができます。

当然、そのような組織は力強いですね!

経営理念

一方、経営理念は経営者専用という感じです。

ほとんどの場合、経営に対する創業者の思いや信条をまとめたものです。
従業員は経営に携わることがほぼないので、関係ないと言えば、関係ないものかもしれません。

違いOK?微妙に違いますね。

企業理念と経営理念の間には、厳密に考えると上記のような差異があります。

しかし、両者の内一方しか定めていない企業もありますし、ごちゃまぜになっている場合もあります。

少し前の話ですが、HONDAがF1から撤退するという発表がありました。その会見でカーボンニュートラルというワードが登場しました。

そこでHONDAの企業理念を参照してみました。

https://www.honda.co.jp/guide/philosophy/

なるほど、企業理念の一部である社是を見れば納得できなくもない。

F1参戦の年間予算は150億円とも200億ともいわれています。それだけのコストに見合うリターンが見込めないEU中心のF1からは、企業理念に照らした上で撤退という選択になったのでしょう。

対して、同様に企業理念の一部を成す運営方針に反する部分も出てくる。
それは北米でのインディーシリーズへの参戦を続けることでバランスを保ったのでしょう。

以上、企業理念と経営理念でした。

コア・コンピタンス(Core Competence:中核能力)

competeが「競争する」「打ち負かす」などの意味の動詞。
competenceは、そこからの派生語で「能力」
競争が前提という部分が単なる「力=power」と異なる。

この言葉を理解する前に「ケイパビリティ」「コンピテンシー」について先に見ておきます。

ケイパビリティ:

個人・組織・会社が有するあらゆる能力。うん。なんとなくわかります。

コンピテンシー:

適格性と訳しますが、英文科卒なのにぴったりな訳が見当たりません。
ナサケネー。

ケイパビリティの組み合わせで、一定の競争力を持つもの。と定義しておきます。

で、やっとこさ、本題のコア・コンピタンス。
コンピテンシーの中で、突出しているもの。
あるいは、複数のコンピテンシーを組み合わせると突出するもの。

コア・コンピタンスの条件は3つ。
3つとも競争相手を圧倒できるレベルであることが前提。

①顧客に利益をもたらすことができること
②競合相手に真似されにくいこと
③複数の商品・市場に推進できること

と、簡単に言っても、自社のコア・コンピタンスを見出すのは難しいもの。

次の5つの観点に着目してコア・コンピタンスを見出すとよいみたいです。
・模倣可能性:
 他社が真似できる可能性があるか否か、もちろん模倣困難がよい
・移動可能性:
 特定の商品やサービスだけに通用する能力や強みではないこと
 他の分野の製品などにも応用できること
・代替可能性:
 競争相手の商品に置き換えることができないことが理想
 すぐに類似製品が出回るとだめですよね
・希少性:
 まずめずらしいことですが、めずらしいだけだと意味がない
 その分野で高い価値があることが大切
・耐久性:
 長期間、他社より優位にたてる能力なのかどうか
 高級ブランドなどは、ずっとブランド名だけで勝負できていますよね

「これだ!!」と決めたコア・コンピタンスも、環境や市場の変化によっていずれは陳腐化していきます。
自社の競争力が低下した場合、売り上げが伸びない場合などに、見直ししなければなりませんね。

以上、コア・コンピタンスでした。

事業ドメイン

簡単に言えば、「だれに」「何を」「どのように」提供するか。
企業が事業活動する範囲を定めたもの。

会社のリソースは常に限られています。それらを投資する範囲を決める
と考えればわかりやすいかもしれません。

「何を」「だれに」「どうやって」自社の商品や、サービスを提供するかです。

「何を」
当然提供するものは、自社のコア・コンピタンスに該当するものです。

きちんと自社のコア・コンピタンスを把握しておくこと。

「だれに」
決める前に市場をセグメント分け(市場セグメンテーション)します。
セグメントのどこに集中的に訴求するのかを決定します。
これが決まれば、必然的に競合相手も見えてきます。

「どのように」
提供方法ですね。

事業ドメインを定めておくことで、事業の軸がぶれにくくなるのがメリットですね。

企業が大きくなると、その多くは多角化していきます。
事業ドメインをしっかり決めておけば大きくなったとしても、多角化するにしても効率的にリソース投資をすることができます。
セグメントを取り合う競合も見えてくるので、対策も取れますね。

以上、事業ドメインでした。

まとめ

いやー。53歳ですが意外と知らないものです。

きちんと調べて自分なりにまとめることで、腹落ちしますね。

いただいたサポートは、おじさんの活動費としてとんでもなく有用に使われる予定です。