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自分のことを自分で決める力

障がいをお持ちの方を支援する仕事に従事して14年目になります。

幼少期から障がいをお持ちの方に共通して感じることとして「自分で決めることが苦手な方が多い」ということです。

なぜか?障がいがあるから仕方ない?

多分違うと思います。

恐らく「自分で決めることへの経験不足」が原因だと僕は考えています。

僕も3人の子どもの親なのでよくわかるのですが、子どもが物事を決めるにはとても時間がかかります。

しかも、とんでもない選択をすることも少なくありません。

障がいがあるお子さんの場合、親御さんが生活動作のサポートを行う必要が多いのでそのサポートの中で無意識に様々な意思決定を親御さんがしている状況が生まれます。

でも、これってある程度仕方ないんですよね。

全部子どもの決定を待ってると、仕事にも遅刻しちゃいますしまず親御さんの精神が崩壊しちゃいますよ😅

だから、意思決定の練習をするのは学校や放課後デイに丸投げしていいと思うんです。

ですが、、

僕たち福祉スタッフは無意識のウチに、子ども達の「意思決定」の機会を奪ってしまっています。

・話すことに時間がかかるお子さんの代弁をスタッフが行ってしまっている
・お子さんが声を出す前に物を取って渡してしまっている
・「〇〇君はAの方が好きだよね」とスタッフの都合のいい選択肢を押し付けてしまっている。
・自走式の車椅子をスタッフが押して移動させてしまっている

上記のような関わり無意識にしていないですか?僕も時々自分の支援を振り返ると反省することがあります。

本当に些細なことばかりですが、現在放課後等デイサービスを毎日使うお子さんも少なくはありません。

例えば年間200日以上放課後デイで先にあげたような、関わりかたを10年以上子ども達が甘んじて受け入れているとどうでしょうか?

「自分で決める」という選択肢は欠落すると思いませんか?

僕たち支援者が良かれと思って行っている関わりは、実は子ども達の未来を破壊することに繋がる可能性があることが僕も含めて全ての支援者が心に留めておく必要があります。


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