【感想】Netflixコメディシリーズ『名アシスト有吉』
2015年4月に単発特番として始まった『有吉の壁』
そこから何回か放送を重ねて今振り返ればコロナ禍初期の2020年4月にレギュラー化。
すると翌5月度にあっという間にギャラクシー賞を獲得。
あの頃はお笑いが本当に必要だった。
番組は順調に続く中、総合演出を務める橋本和明が昨年末で日テレを退社して独立。
この橋本和明という人も東京大学大学院の上野千鶴子ゼミ出身だったりとか面白い人。
佐久間Pのラジオにゲストで出た回も面白かった。
橋本Pがいなくなって『有吉の壁』はどうなるのかと心配したら円満退社につき独立後も継続。
で、満を持してNetflixで新番組を発表。
このスタッフの座組みがなかなか興味深い。
意外にもがっつり日テレ製作。
独立した橋本PがNetflixで新番組を立ち上げるというよりも『有吉の壁』チームがほぼそのままということらしい。
てか「《製作著作》日本テレビ」ってのは日テレがその気になれば地上波で放送したりHuluに引っ越したりも出来るのだろうか?
(いや、さすがにそこら辺は契約で縛ってるかw)
ネット番組といえば実は以前にも有吉はAmazonプライムでオリジナル番組をやっている。
(ただしスタッフは全く別)
ただ、これはスケールは大きいものの謎の権力(強いて言うならAmazon)に有吉ら芸人が酷い目に遭わされるという構図が繰り返されるだけで若干微妙な感じだった。
やはり権力者(悪役)の顔は見えていた方がお笑い的には分かりやすい。
そろそろ本題に。
配信当日に早速『名アシスト有吉』を観たら本当にそのまま『有吉の壁』の企画がNetflixに来たような内容だった。
有吉自身がアシスタントを務めるという設定(これは文字通りそういう体裁でしかなく、実質的には有吉が裏回しMC)なので佐藤栞里は不在だけど。
やはりスタッフも出演者も得意分野がはっきりしているというか、コント色が濃い企画の方が面白かった。
上に貼ったラジオでも言っていたけど橋本Pは本当にコント好きなんだなぁと。
日テレとNetflixはちゃんと金を出してくれたということか。ありがたい。
『有吉の壁』と同じく芸人はパロディ・なりきり系でコントキャラに入っていて、それを有吉が追い込む構図。
有料コンテンツにつきネタバレに配慮しながら印象に残った場面を挙げると
『2代目GENERATIONSオーディション』で頭から流◯してる狩野
名勝負と名追い込み(?)連発の『天心一武道会』
『東京アフレコ映画祭』でストレンジャー・シングスの某キャラを師匠に見立てるさらば森田
『フワフワ生配信』にて水中で◯◯◯を開けたオードリー春日
『ラップバトル韻TOKYO』で陰から芸人チームに薪を焚べる有吉
『指原のかわいい祭り』のタピオカとタマネギと強炭酸
さらば森田のは純粋な大喜利だけど、基本的にはやっぱり有吉が脱線させてからがこの番組の真骨頂だと思う。
芸人が用意してきたネタの先へと追い込む有吉にとんねるずの『喫茶距離感』『お笑イミグレーション』の継承を見る。
(これだけ数多くの芸人が出演していて全員が非吉本というのもその感覚を加速)
コントキャラに入ってない『IKKOのDOKI DOKIクッキング』や『アンミカって200色あんねん』はネタが尽きてからの悪あがきが呼び込む奇跡が見れないので個人的には微妙だったかなぁ…
『東京さまぁ〜ずゲーム』や『脳汁ジュンジュワ〜』はさまぁ〜ずもホリケンも自力で番組こなせちゃうから(彼らがベテランだから当然なのだけど)有吉の出る幕が少なくて思ったほど盛り上がらなかったような?
あと真の名アシスタントはバイきんぐ小峠という事を再確認w
そりゃ同じアリさん一派の有田も重宝するわな。
有村架純が出てたとか全然覚えてなかったw
さて、橋本Pは現在も日テレ以外で受けた仕事をいくつか準備中とのこと。
次回作も楽しみ。
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