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「合意しないことに合意する」はビジネスにおける大切なパラダイムなのだろうか。

<ちょっと長め>

こんにちは。最近は「マンガで読破」シリーズをよく読んでいます。歴史的名作を読むのは勇気と気力が必要なのだけど、マンガだとサクッと読めてありがたいですね。


プロフィットへの意識。

人事の仕事をしているのでコストのことばかりを考えていると思われがちです。だけど10代の頃から民間企業においてお客様に一番近いところで仕事をしてきたのでプロフィットへの意識は高いほう。どのような活動であってもしっかりと利益・収益を得ることこそ事業と呼べるのではないでしょうか。

レゴ®シリアスプレイ®ワークショップももちろんのことながら有料でおこなっています。そこにはお互いに「良い仕事」をする証が存在しています。こちらが自信と責任を持ってレゴ®シリアスプレイ®を提案すればお客様も「なぜおこなわないといけないのか」を真剣に考えてもらえると思っています。

「取引しない」というパラダイム。

それでも、どうしても合意に達しないことだってあります。その場合にはどうやって満足な解決策を見出すのか。この思考は、まさに7つの習慣における「第6の習慣:Win-Winを考える」なのかなと思います。公的成功において真っ先に考えなければならないリーダーシップの原則とも言えますね。

Win-Winにつながる信頼口座についてはこちらを。

まあ事業に勝つも負けるもないのですが、企業でよく使われるであろう以下の5つのパラダイムが7つの習慣には存在しています。

Win-Win(自分も勝ち、相手も勝つ)・・・理想的な形
Win-Lose(自分が勝ち、相手は負ける)・・・ゼロサムゲーム
Lose-Win(自分が負けて、相手が勝つ)・・・負け癖がつく
Lose-Lose(自分も負けて、相手も負ける)・・・敵対の思想
Win(自分が勝つ)・・・自分勝手

スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣:第6の習慣」人間関係の六つのパラダイム より

この5つの他にあるもうひとつの「Win-Win Or No Deal(自分も勝ち相手も勝つ、それが無理なら取引しないことに合意する)」こそがプロフィット事業におけるもっとも適したパラダイムであるのではないかと思います。お互いが満足する解決策が見つけられないなら取引しないを選択できるのです。

関係が壊れることを恐れない勇気。

これは、お互いの意見の違いを認めたうえで「合意しないことに合意する」なのですね。価値観も目的も違っていれば、当然のことながら同じベクトルに向かない。ここがしっかりと合意できなければ後々に幻滅してしまうのだとコヴィー博士は書いています。合意しないことを認め合う勇気なのです。

そしてこの勇気にもっとも重要なのが、関係が壊れることを恐れない勇気なのかもしれません。価値観・目的の相違と人格の相違は必ずしも同じではないのですよね。「ここで断ったらあとで仕返しされる」とか「金輪際うまくいかなくなるのでは」という金の切れ目が縁の切れ目的習慣を捨てたい。

勇気を持って、誠実に。

とかく日本ではモノ中心になりがちなので一旦決裂すると末代まで・・・なんてことになったりします(すべてのシーンで同じではないでしょうけど、海外では喧々諤々のミーティングのあとに仲良くランチに行くとか言いますよね)。勇気を持って、誠実に合意しない旨を伝えるのが良いのだと感じます。

もちろんのことNo Dealが難しいシーンはこの世に五万とあります。しかしながら7つの習慣における原則を持ち寄ることで、円滑な「合意しない」を手に入れることは可能です。幸せになれない選択を誰もが取りたくはないと思います。原則を忘れず、収益を上げて事業を進めていきたいものです。

最後に。

7つの習慣が日本人に合わない点も多々あります。ただ、それも価値観・目的の相違だと思って、その部分だけ自分自身への受け入れに「合意しない」で済むと思います。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と思わずに。そうそう。Win-Win or No Dealについて書いているゆうこすさんの文章が素敵やなあって。

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