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あれもこれも、手を出すのはやめようと思った話

「それってやらない理由探してるだけじゃない」のひとことに、ぼくはずっと、とらわれてきました。

そもそも、なんでもかんでもしたほうがいいって風潮なんなんだろう。

フェイスブックのイベントのページを見れば、毎日のようになんらかのイベントは開催されていて、大学の留学専用サイトを見れば、長期休み用のプログラムが掲載されていて、ツイッターの広告では、「いちからはじめるプログラミング」なんてありきたりの言葉が並んでいて、電車の中でも英会話のチラシが目に入るような日々。

インターネットが普及して、だれがなにをしているのかすぐ耳に入ったり、どんな選択肢があるのかを「大学生 するべきこと」なんてキーワードでググるだけで知ることができたりするようになりました。

「なにをすればいいのか」「なにをしたほうがいいのか」を考えた時に、もの凄く多くの選択肢があります。

ぼくらが理想的な選択肢を探し続けたところで、「これだ!!」っていうベストな選択肢はなかなか見つけられないと思います。

どこにあるのかわからない理想的な選択肢を探すのではなく、目の前にある現実に向き合っていくしかないのではないかと思うのです。目の前の現実に向き合った結果、よりよい選択肢が見えてくるような気がします。

そんな選択肢が多すぎる時代だからこそ、「なにをしないでいるか」を決断しなければなりません。やらない決断は、容易なことではありません。

いざ決断しても、脳裏に「それって大変だから、挑戦することが怖いから妥当な理由つけただけ。やらない理由を必死に探してるだけじゃないのか」なんて言葉が浮かんだりすることもあります。

「やらない理由を探している」だけでなく、「本当にやらない理由があること」をきちんと知って、やらない選択を自分に許してあげないと、目に入ってくるものすべてに手を出さないといけない。

ぼくは、ショートスリーパーではないし、超人でもなんでもないので、目に入ってくるすべてに手をだし続けていくことはできません。

どんなことに対しても、はじめの一歩が踏み出せないぼくに、やらない理由を探す前にとりあえず行動することを勧めてくれた人(もしかしたら本で読んだのかも)には感謝しているけれど、やらない決断をすることが苦手になってしまいました。

あれもやらなきゃ、これもやらなきゃって焦っているうちに、生活に余裕がなくなって、周りの人に冷たく接してしまって、しかもけっきょく何一つ手につかなくなって。

だからこそ、大学残りの2年ちょっとは、どうせなら徹底的にひまな大学生でありたいと思うのです。

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