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LITALICOでインターンしてみて思ったこと

ぼくは、株式会社LITALICOという「障害のない社会をつくる」をビジョンに掲げ、就労支援、幼児教室、学習塾などの教育サービスを提供している会社で今年の9月までインターンしていました。

1年生の2月にはじめて、専門科目が始まる時期にやめることは当初の予定通りだったとは言え、いざ離れるとなると少し寂しかったりします。いちおう、今もインターンという形式ではないけれど、LITALICOでの業務にすこし携わってはいます。

ぼくがインターンを始めたばかりの頃は、1年生(しかも理系)で長期インターンをしているのが、珍しかったのか、意識高いって言われることも多かったし、ぼく自身「インターンって意識高いものなんだ」って勝手に思い込んだりしていました。

ただ、実際に半年以上インターンをしてみると、正直「インターンしてる=意識高い」と言えるほどインターンって意識高いことではないと思うようになりました。

ぼく自身、ものすごく意識高い理由でインターンをはじめたわけでもありません。ここでは、こんなふうにふわっとインターンはじめようと思った人もいるんですよーっていう話と、実際インターンしてみてどんなふうに変わったのかっていう話をします。

【目次】
・そもそも、なんでインターンはじめようと思ったんだっけ。
・LITALICOでインターンするまでのいきさつ。
・インターンして、自分の中で変わったものってなんだろう。

・そもそも、なんでインターンはじめようと思ったんだっけ。

インターンを始めようと思ったきっかけは、夢中になれること/一生懸命したいことがないっていう焦りでした。高校3年生の時は、東大に受かるために平日も休日も勉強していて、手持ち無沙汰になることはありません。そんな生活から一転して、東大に入学すると、なにもすることがないって状況に陥りました。

なんとなく、サークル行ったり、友達と遊んだりしているのは、もちろん楽しいなって感じていたけれど、なにか頑張ることがないっていう虚しさがついてまわる日々でした。

そこで、なんとなく1年生の夏休みにサマーインターンを探してきて、選考に行って、気づいたら2日間のサマーインターンに参加してて。そのときに、自分自身と向き合ったり、同じサマーインターンに参加していた3年生や修士1年の先輩に話を聞いたりするなかで、大学生のうちに長期インターンしてみたいって思うようになりました。きっと「こういうことに興味があって、いま実はこんな会社でこんなことしてて」みたいな先輩方の話を聞いた時に、自分の興味あることを生き生きと話している姿が、かっこいいなーって感じたからです。

いつインターンできるかなって考えた時に、3年生以降は理系の専門をしっかり勉強したい、だったら駒場時代がいいんじゃないか。2年生の前期と春休み、夏休みくっつけたら、長い期間できるんじゃないか。だったら、1年の冬に、インターン先目星つけて、春休みから動き出せるようにしとけばいいのかな。って考えて、当時は動いていました。

・LITALICOでインターンするまでのいきさつ。

いきさつと言っても、そんな立派な原体験があるわけでもなく、LITALICOの目指す障害のない社会に、憧れて、そこでどんな人が働いているのか知りたくて、今の社会にどんな障害があるのか全く知らないなって感じて、とりあえず飛び込んだだけでした。

今でもそうなんですけど、「出る杭は打たれる」みたいな風潮があまり好きでなくて、「みんな違ってみんないいよね」になるといいなーとぼくは思っています。すべての人が尊重されるような世界を考えた時に、インクルーシブ教育が実現したり、スティグマの存在がなくなったりすればいいのかもしれない。

インクルーシブ教育:障害のある子どもを含むすべての子どもに対して,通常の学級においてそれぞれのニーズに合わせた教育をすること。
スティグマ:障害者手帳を持つことや盲目であるなどの、ネガティブな影響を与える負のレッテルのこと。

でも、社会福祉について何も知らない状態で、そんなこと考えていても意味がないから、まずは知ることからはじめなきゃいけないと思っていました。NewsPicksでLITALICOに関する記事を読んで、LITALICOについて調べて、ビジョンに憧れて、ここで社会福祉の現状を学びたいって感じたのが、ちょうど去年の冬でした。

wantedlyなどのインターン求人募集サイトを知らなかったぼくは、とりあえずLITALICOでインターンできるか確かめるために、新卒採用イベントに行き、その場で人事の方に相談しました。ほんとに親切に対応してくださり、感謝しています。

人事の方から紹介されたのが、発達ナビという発達障害のお子さんのいる保護者向けのメディアでのインターンでした。紹介された時は、そこまで乗り気ではありませんでした。LITALICOでインターンしたいという想いはありましたが、今までメディア/ライターとあまりに無縁な生活していたからです。

面接に行く時も、断ろうかどうか迷っていました。しかし、ゆうへいさん(発達ナビ編集長)との面接をしていくなかで、ライターとして働くとかどうこうよりも、いま発達ナビに携わらない選択をするのはもったいないと思い、その場で2月から働くことに決めました。

インターンして、自分の中で変わったものってなんだろう。

LITALICO発達ナビでインターンをしたことで、自分の中で変わったもなにがあるかなと考えると、「敢えて、今まで馴染みのなかったことをする」と思えるようになったことが思い浮かびました。

「今まで馴染みのなかったこと、全く知らないこと、予定調和でないことに取り組む」って口で言うことは簡単なことだけれども、実際に動くとなると不安もつきまとうし、なんだかんだ言い訳して、行動できないことも多いと思います。というか、少なくともぼくにとってはそうでした。

今回の、発達ナビでのインターンは、
長期インターンについてもわからないし、
メディアについても知らない、
発達障害についても関心はあるけど知識はない、
そもそも塾講くらいしか働いた経験もない
と完全に今までの自分と馴染みのないことでした。

それでも、はじめてみると、本を読んだり、発達ナビの記事を読んだり、まわりの人に教えてもらったりすることで、なんとかやっていくことができました。

インターンをしていく中で、ライティングが多少できるようになったり、まわりの学生から刺激を受けたり、社会人の方と話す機会があったりと、さまざまな経験をすることができました。

インターンをしたおかげで、ぼくは公衆衛生や社会福祉などの分野に興味があるんだと再確認することができ、進学選択をするときも、深く迷うことなく健康総合科学科(内定先)に決めることができました。

「ライティング苦手だから」「今まで馴染みのないことが多いから」ってだけで諦めずに、発達ナビでインターンすることを選択をしてよかったなと思います。

今回、発達ナビでのインターンを振り返ってみて、いろいろな人に助けてもらいながら、充実したインターンだったと再確認しました。これから、発達ナビでのインターン以外のことで夢中になれることを探していきたいと思います。

というか、まずは目先の学業をもっと大切にしていかないと(笑)

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