見出し画像

きのこシリーズ④〜食べるキノコ〜自給自足カレッジ70

日本人は、キノコをよく食べる国民で、食用のキノコの学術的な名前にも、日本語名がかなりつけられています。

私は白いトリュフが好きで、毎年秋になると友人と白トリュフを出すイタリアンレストランに行って、丸ごと一個買って自分でスリスリしたりしています。
一個10万円前後のものを友人達と何個も買ってスリスリするので、かなり贅沢なイベントです。

「素晴らしき、きのこの世界」の中にトリュフに関する記述があったので、下記にその部分を抜書きするので、読んでみてください。

「私たちが栽培している菌根菌はトリュフだけだ。 (前回自給自足カレッジ69で、菌の種類として、腐生菌、菌根菌、内生菌、寄生生物に分類されると解説)トリュフは非常に高価なため、栽培に挑戦する人は少なからずいる。 結果、ある程度の種類のトリュフがきわめて効率的に栽培されてきた。 現在、 何百種類ものリュフが存在するが、 好まれる味はほんのわずかだ。 トリュフは地下で成長するよう進化したキノコだが、その代償として胞子の散布の主要な手段である 「風」を断念した。
トリュフは胞子が成熟すると芳香族化合物を放出するよう進化し、 トリュフの種類に応じてさまざまな動物を惹きつける。 リスを惹きつける種もあるが、 人間に好まれるトリュフは豚を惹きつけるよう進化した。イタリアの有名な白トリュフは、これまで栽培に成功したことがない。 子実体の生成に別の共生体が必要だからかもしれない。実際、地下で作用する別の共生体が存在する。 なお、トリュフ表面に生息する細菌は、私たちを魅了するあの素晴らしい香りの原因であると考えられている。 いずれにせよ、私たちは共生関係と聞くと2種類の関係者がいることを想像しがちだが、実際の自然は、あらゆる生物が何らかの形でほかの生物と共生関係を築いているのである。」

マツタケ

日本人はトリュフよりもマツタケを珍重しますが、うちの親父(88歳)の話を聞くと、昔すき焼きを食べる時に鍋に沢山マツタケが入れられていたそうで、マツタケを避けて肉を食べていたと言います。

このマツタケも白トリュフ同様大変高価なキノコですが、これは白トリュフ同様培養方法が分からないままきているからだそうです。マツタケも白トリュフ同様菌根菌で、赤松の根と共生する共生菌です。樹齢20年から80年の間の赤松等の針葉樹の木の根の周りの土中に「シロ」と言われる棲み家を作り、年15センチ程度のゆっくりしたペースで「シロ」というテリトリーが拡大するようです。その「シロ」というテリトリーでマツタケ菌が自分の陣地を守り、そこから小実体であるマツタケが降雨量等ある条件が重なると出てくるという生態を持っているという事です。

管理練された赤松の林


土地が痩せていて乾燥しているのが大事で、それは落ち葉等の腐食がたくさんあるところでは、繁殖力の強い腐食菌に負けてしまうためであると言われています。
戦前までは、農家が山で落ち葉等を田畑の肥料として拾い集めていたので、アカマツ林等では土が富栄養化せずにマツタケの育ちやすい環境が整っていたのが、戦後化学肥料にほとんど置き換わってしまったので、マツタケに適した環境がなくなり取れなくなったようです。
1941年には、日本中でトータル12000トンも取れた記録があるようですが、今では20〜60トン程度しか取れなくなっているようです。
戦前までは里山と共生していた日本人ですが、戦後都市化が進んで、このような森との共生関係が壊れてしまったのが、マツタケの収穫量にもあらわれています。

自給自足カレッジの農園

自給自足カレッジでは、山々に囲まれた自然豊かな農園で、無肥料無農薬でお米や野菜を育てる事を学べます。

是非一度、VISON農園の無料体験に来てみてください。

5月にも、本格的に自給自足が学べる講座が、毎月第一第三週の週末(土曜日曜)に開催されています。

5月以降は、5月6日(土)・7日(日)・20日(土)・21日(日)
6月・・・ 3日(土)・4日(日)・17日(土)・18日(日)
7月・・・ 1日(土)・2日(日)・15日(土)・16日(日)

今まで経験した事のない新たな経験や発見があるものと思います。

下記は、自給自足カレッジの紹介ビデオです。
見ていると気持ちが何となく落ち着いてくる気がします。

YouTube動画(3分)
https://youtu.be/IQPWF9KBu00

体験会等について詳しくは、下記のホームページをご覧ください。

https://self-sufficient-life.jp

自給自足カレッジ
小柴正浩

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?