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偏食の次男と幸せな食卓を囲みたい

4歳の次男の主食はお菓子だ。目を盗むと、アイス、チョコレート、スナック菓子、ガムをひたすら食べている。

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買い与えるのが悪いと誰もがもいうし、実際にそうなんだと思う。しかし、自分の意思をはっきり示す彼は、食卓に並ぶ食感が合わないもの、そして一番厄介のは見た目が初めてのものは、決して食べようとしない。

基本受け付けていない。

無理やり口に押し込んだところで吐きだす。テンション上げて、おだてて盛り上げて口に含んだら褒め続けたり、逆に罵倒して食事を下げたり、いろんなことをしてきたが変わらなかった。

一所懸命作って食卓に並べた食事を否定され続けることが、作り手として、どれだけしんどいか。そして私は心が折れた。食事を丸ごとの残されると残飯処理班のように食べ続け、体重は増加し続けた。

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そこで、考え方を改めた。これは私にとっても次男にとっても不健康である。栄養さえあれば死なないのだ。朝食は彼が受け入れている甘い味のコーンフレークに変えた。夕食も基本的には彼が受け入れている納豆ご飯。そして、彼を観察することを始めた。

次男は納豆ごはん以外は基本心を許していない。基本毎回同じ味だからだ。いつもの納豆と、同じ炊飯器で炊いているお米。味が保証されている。

それ以外のものは、食べたり食べなかったりに波がある。何が好き、何が嫌いということよりも、家族が美味しそうに食べているとちょっと手を出してもいいかなと思うこともあるようだ。

まぁそれでもチラッと眺めて終わることの方が多いし、口に入れたところで、白目をむいて吐き出すことの方が多いけれども。

そして、私はやっと気づくことができた。彼は彼なりに成長しようとしていた。しかしそのペースは同世代の子に比べるととても遅く、いきなりいろいろな種類の食物を見せられて、食べろと迫られても、受け入れる余裕がなかったのだということを。

また私自身も、次男の偏食が心配だったのではなく、私は自分作ったものを否定されるのが嫌だったということにも気づいた。そしてもう一つの問題としては、私自身の料理にお袋の味がない。毎回違う味のものが出来上がるところも問題だったのだと。

今彼はいつものコーンフレークと、納豆ご飯、そして、主食のお菓子で生きていてとても幸せそうだ。

私も、腹を立てたりイライラすることをやめ、美味しいご飯を作ることだけを考えるようにした。レシピサイトを眺め、私自身がニコニコで作り、どうぞと食卓に乗せる料理を探し始めた。

今はただただ願う。幸せな食卓を囲みたい。それはできることならば、どの食事も美味しく、気づいたら、皿が空っぽになることが夢だけれども、今はただ、笑って食卓につく。我が家は、まずはそこからだ。


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