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#31 コミュニティの価値~人間味あふれるAI時代~

ゲレンデでそり滑りを楽しんでいて、小さなコブをジャンプしたら、着地の衝撃が思った以上に大きく、腰を強打して毎日痛み止めを服用しているオカマサです。自分の体の限界が分からなくなっています。

さて、前回の記事で、新しいものを避けず、楽しんでみることで新しい活用が見えてくるという内容をお伝えしました。

今日は、AIが加速度的に進歩する中で見えたコミュニティの大切さについてお届けします。結論を言うと、AIにコミュニティを創り出すことはできず、これからコミュニティの価値は高まっていくということです。

学校は一つのコミュニティづくりの場

義務教育9年間というのは、原則として自分の住んでいる場所によって通う公立学校は決まってきます。したがって、自分の希望で学校を選択することができないのが現状です。

そのような状況でも、毎日同じ仲間と過ごすことで関係性を築いていき、子どもたちにとって大きな「財産」となります。卒業して10年、20年ぶりの同窓会で当時の思い出話で盛り上がることは、「同窓会あるある」だと思います。

学校を思い出づくりの場に留めておくのではなく、なぜ関係性を深められたのか、関係性を深めるために必要なことは何かを考える機会を設けることで、コミュニティづくりを学ぶ場となります。学校でコミュニティづくりの能力を身に付けることで、社会に出てから様々な場で自分の居場所をつくっていけるようになります。

学校は、自分の意思とは関係なく、校区に住んでいる人、同じ年の人、同じクラスの人が集う中で関係性を深めていくことになり、このことを窮屈に感じる人も確かにいます。「みんなの心を一つに!」「全員の絆を深めよう!」という一つの価値の押しつけにならないよう、多様な価値観を尊重しながらコミュニティづくりを経験することが大事であると思います。

AIにコミュニティは創れない

AIの進歩は想像を超えています。進歩することは当たり前ではあるはずですが、こちらの頭が追い付いていきません。プログラム、アート、データ分析など、様々な分野で活用され、出力されたもののクオリティはとても高いです。

そんな「AI様」ですが、人の関係性を築くコミュニティや子どもたちの思い出を創り出すことはできないと思います(創り出せるAIはある場合は教えて欲しいです)。「AI様」にも苦手な分野があることにも人間味があっていいやつだと思ってしまいます。(私は「AI様」との関係性は築いていますけどね)。

様々なコミュニティに身を置く価値

これからAIはどんどん進化していくでしょう。その中で、AIに創れないコミュニティに自分の身を置くことは、とても重要になってきます。

一つは、自分にはない見方や考え方に気付くことができます。特に教員は同じような価値観や能力を備えた集団の中で過ごすことが多く、その中のコミュニティだけに身を置いていては、偏った成長や一面的な見方が気付かないうちに身に付いてしまう傾向があります。教員に限らず、様々な人が集まるコミュニティに身を置くことで、成長は加速します。

もう一つは、関係性が深まることで、お互いに助け合うことができるようになることです。「助け合う」というと災害時の「共助」を思い浮かべると思います。もちろんそれも大事な助け合いで、地域のコミュニティを平時から大切にしておくことで、災害時の「共助」につながります。それとは別に、自分の「挑戦」や自分が創り出す「作品」に支援してもらいやすくなります。日常にAIが入り込んでくると、クオリティでは勝負できません。一定のクオリティのあるものを瞬時に、いくつも、時間を問わず生み出されます。このような社会の中で、唯一無二の「自分」に支援してくれるのは、関係性を深めた「人」です。

このことは、絵本作家でお笑い芸人キングコングの西野亮廣さんが様々な著書や講演会で述べられています。長くなりましたので、詳しくは西野さんの著書をお読みください。

簡単に言うと、「髪を切ってもらうなら、仲間の山田さんに切ってもらう」「ラーメンを食べるなら、他の店より100円高いけれど、仲間の伊藤さんのお店に行こう」ということです。

つまり、この行動は仲間の支援にするということです。クオリティの高い絵を描くことは、美術の成績が「2」であった私も、AIに指示を出せば、描くことができます。

関係性を深めた仲間のいる「コミュニティ」は、これからの社会を生きる上で、益々重要になってくると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、先日参加しました「西野亮廣講演会」での学びをお届けします。

ご支援いただける方には、全力で感謝申し上げます(^_^)/