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中国南部への投資続けます2

中国南部への投資が将来性がありそうだという話の続きです。

2018年10月、港珠澳大橋という海上の橋が完成・開通しました。港=香港、珠=中国本土の珠海という都市、澳=マカオを意味します。これで中国本土と香港、マカオが“道路”で完全につながったことになります。総工費1.5兆円以上、2009年の着工から9年で完成です。日本だったらこの規模の工事は20年はかかるでしょう。

もちろんたとえば香港からみればマカオも中国本土も“外国”なので入境検査=イミグレはあるのですが、それぞれへの移動が劇的に便利になりました。わたしも香港からマカオに行くことありましたが、フェリーに乗って行くのは1時間もかかっていました。それが今ではバスで30分。気分的にだいぶ違います。

中国政府のねらいは粤港澳大湾区という珠江をぐるっと囲んだ地域の経済発展にあります。地図をご覧ください。内藤証券さんからの転載です。このエリアにタイ一国分の人口7,000万人を超える人が住んでいます。ちなみにタイは人口で世界20位です。そして域内総生産がスペイン一国と並ぶ規模です。

珠江デルタ

港珠澳大橋の完成によって各都市が効率よくつながることがわかると思います。ちなみに下は香港の地下鉄の駅の電飾看板と広州の駅で配布されていたチラシです。

駅広告

港珠澳大橋チラシ

前回は深圳、広州の話をしました。あと残っているのはマカオです。でもマカオはもういいですね。カジノの街です。中国人、博打大好きです。景気が良くなると業績がよくなるというわかりやすい構造なのでマカオも大きく発展すると思います。

というわけで中国南への投資、個別銘柄の検討です。まずはかつて持っていた深圳高速道路、そして越秀交通基建の二つ。両社とも有料高速道路が収益の柱です。IT企業のように爆発的には伸びないでしょうが、このエリアの発展とともにクルマもまだまだ増えます。着実に業績が伸びていくと信じています。越秀交通基建は足元コロナ禍で配当を見送りましたが、徐々に株価は戻しています。両社とも配当利回りも6%以上と高いので少しずつ拾っていこうと考えています。

わたしは根がチキンなので本来はテンセントとかBYDとかベンチャー、ITっぽいものにはあまり食指が動きません。手堅くREITなんかが好きです。越秀REITなんかほしいんですがね。といってもわたしが今つかっているマネックス証券では中国のREITをほとんど扱っていません。トホホ。

面白いところでは日清食品に投資しています。中国南部だけということではないのですが、香港ではそのプレゼンスは高いです。同社の“出前一丁”は香港市民の朝食として浸透しています。含み損を抱えていますが、ディフェンシブ銘柄として地味に上がっていくことを期待しています。

日清食品


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