フツウな僕が副業をやってみる話:⑥日本刀の柄を設計する件
友人A「ボーナス入ったから買ってしまった...!」
彼は夢だったスポーツカーを買ったそうです。
子供の頃の夢を叶えられる財力は大人になった証拠(?)ですね!笑
ところで皆さんは大人になった実感をどんなときに感じますか?私は理論的な思考を活用できているときです✨
ということで今回は
理論的に日本刀の柄を製作する
記事です✒
このnoteは私が準備する”日本刀小道具レンタル”事業のお話です。
ゼロから始める副業。単なる記録も多いですが、ナレッジを世間に公表するも意も込めて執筆中です💡よかったら覗いてみてください!
■事業概要
さてこのnoteのおさらいです!
私は日本刀アクションが大好きすぎて『竹光』を作りまくる困ったちゃん。
”好きを仕事に”を体現するべく『竹光』レンタル事業を正式に準備しているのです。
普段は丸の内で働く会社員ですが、やはり自分で事業を企てるのは良い経験になっています!本業に活かせることが温泉のように湧き上がる副業。やらない手はないです!
■理論的設計の流れ
さて本題に入ります。
今回は日本刀の柄(持つところ)の設計です。
ではさっそく作っていきましょう!設計の流れはこんな感じです💡
ここで言う『理論』は物理的な強度試験を行ってデータ測定...とかではなく、既製品のデータから得られる『理論』的な情報を駆使するという意味です。数値を規格化して自分のデザインに反映します。
■既製品のデータを規格化
改めて、今回の目的は日本刀柄部のアウトライン(概形)を決定することです。既製品のデータから自身のプロトタイプ作成に数値を落とし込んでみましょう。
早速、こちらが既製品から得たデータです!
測定に使用したのは3種類。『居合刀』と『模造刀』、そして自作した白鞘竹光です。
自作竹光を入れたのは過去作からのフィードバックを活かすため。3種類の異なる日本刀からデータを測定しました🔍
ここで重要なポイントに
柄幅の変化
があります。
日本刀の柄には、まっすぐに見えて微妙な曲線美があります。ただの真っ直ぐじゃなく、絶妙な"絞り"を実現することで日本刀らしさが出るのです。
そしてその結果として縁や柄頭で幅が異なるんですね。
ここで理論思考ポイント!!
「どれくらい曲線美をつけたら美しく見えるの?」という問いに理論的な回答を出します↓↓↓
■柄幅の変化の黄金比
例えばモデル①。
鯉口幅が35mmに対して最大の絞り幅が31mmとなっています。ということは(35-31)÷35×100をして、柄の太いところと細いところには11%の差があることになります。
こうして理論的には、柄の太いところと細いところで11%差を設けると美しい!ということが分かります。
同じ理論を鯉口幅と柄の長さにも適用すると、下記の通り計算ができました。↓↓↓
■鯉口(縁)と柄の長さの黄金比
絞り幅:柄長さ=1:8.22~8.83
鯉口幅:柄長さ=1:7.29~7.57
⇒つまり、鯉口が3cmなら長さは22.2cm
このようにあらゆる数値を標準化して扱いやすくすることを「規格化」と言います。
...なんのことかわからなくて結構です。笑
結論を言います。
以上のことを総合し、今回作るプロトタイプの寸法はざっくり以下の通りとします。
柄の縁付近の幅:35mm
柄の細い部分の幅:31mm
柄の長さ:25.9cm
さぁ、うまくいくかな...。
■幾何学から製品へ!曲線引きと型紙制作
さてデータも取れたところで、前節の条件で柄の概形を書いてみました。
まずは幾何学的な図形を用意する。その後に”良い感じ”に曲線をつけるなど編集をします。(3DCGのモデリングも同じ手順です💻)
ただの長方形を前節の条件を元に編集しました。柄らしい曲線美は出ていますでしょうか?笑
その後型紙を起こすとこうなっていきます。
まずは方眼紙に柄の概形を転記して...
これを切り出し...
ここまででひとまず目標達成です!
後はこの型紙を木材に転記しカットしていくわけですね。実際の加工は次のnoteでのご紹介です!
■適度に適当は最強
さて今回は日本刀の柄部分の型番を設計しました🔧
実は結構ざっくり測定したので、粗い部分が多数あります...。
例えばこのように。
型紙のほうが小さい!!!
まぁそんなもんですよね。一方で全世代で私がプチ事業をしていた竹光第3世代にアテるとこんな感じ。丁度いいのです。笑
ので、ひとまずはこのまま進もうかと思います!
うまくいかなかったらまた改善しましょう。これ、プロトタイプなので。
適度に適当は最強ですから!
そう言えば前も同じ謳い文句でガントチャートの記事を書きました。
プロトタイプ制作のガントチャートは今このような感じになっております💡
順調ですね😆
ではこのままガンガン進めていきましょう~!また次回👋
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