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shift innovation #26 (i.lab hack 2)

今回、i.labの「サステナビリティへのリ・デザイン」をテーマとしたミニ・ワークショップに参加しました。


【概要】

サステナビリティに関して、環境問題の深刻化と社会的機運の高まりにより、生活と仕事の両面に強い影響を与えていますので、慣れ親しんだ、身近な製品やサービスであっても、サステナブリティの観点から、今後、その存在が受け入れられなくなる可能性があります。

今回のミニ・ワークショップでは、身近なものとして「ポテトチップ」「子供の靴」「ライト」を対象に、サステナビリティを考慮することによって、リ・デザインすることに挑戦します。

ミニ・ワークショップでは、i.labが収集した「サステナビリティ100」というサステナビリティの観点で優れた事例から活用できる要素を抽出した上で、「ポテトチップ」「子供の靴」「ライト」について、機能・意匠・流通・素材の側面からリ・デザインします。


【勝手にリ・デザイン1】

shift innovation #25 (i.lab hack 1)では、i.labにおけるミニ・ワークショップの主旨とは異なり、i.labが収集した「サステナビリティ100」の事例を活用せず、リ・デザインしました。

創出したアイデアのコンセプトは、「美味しいけど食欲が減退するポテトチップ」であり、アイデアの内容は「ボリュームたっぷり、味変用チーズたっぷり、『食べるな危険』ポテトチップ」となります。

そして、リ.デザインした内容は、「サステナビリティな体にするため内容量を少なくする」というように物理的に食べる量を抑止するのではなく、「あえて内容量は多くするものの、背徳感により食べる量を少なくする」というように心理的に食べる量を抑止することによって、サステナビリティな体にするというものです。


【勝手にリ・デザイン2】

shift innovation #25 (i.lab hack 1)では、サステナビリティを、「ポテトチップ」×「ウェルビーイング」という視点により捉えましたが、今回は、サステナビリティを、「ポテトチップ」×「フードロス」という視点で捉えた上で、新たなアイデアを創出することとします。


【勝手にリ・デザインしたアイデアの概要2】

(タイトル)
あまった食材で作る後付けオリジナルパウダー・プレーンポテトチップ

(製品)
プレーンポテトチップ(味付けなし)
(購入者が、特製パウダーメーカー(別売)を活用し、あまった食材を燻製にした上でパウダーにし、プレーンポテトチップにふりかけて食べる)

(コンセプト)
フードロスを回避できるオリジナルポテトチップ

(ターゲット)
他人と一緒は嫌、自分好みのポテトチップを作って食べたい人

(インサイト)
同じような商品が溢れかえっている中で、他者と同じものでは満足できず、惜しみなく一手間かけることにより、自分だけが知っている、自分だけが持っているものに価値を見出したい

(効果)
あまった食材のフードロスを削減できる
今ある食材を活用することにより、季節感を味わうことができる
企業と購入者の共創により、新たな価値を見出すことができる

(リ・デザイン)
「企業が完成した商品を作り込む」というように完成品を提供するのではなく、「消費者が自分好みの味を作る」というように未完成品(プレーン)を提供することによって、企業と消費者が価値を共創するというものです。


【勝手にリ・デザインしたアイデアの思考プロセス2】

(あまった食材でフードロス解消のためのポテトチップ)
「あまった食材が少量であるので料理が難しい」
「例えば、牡蠣があまったが、何か料理にするほどの量はない」
「ただ焼いたり蒸したりして食べるのもどうか」
「例えば、ポテトチップとあわせて食べればどうか」
「ポテトと牡蠣をあわせて食べても美味しいのか」
「でも、ポテトチップの牡蠣味であれば美味しいかも」

(特製パウダーメーカーによるポテトチップ)
「食材を粉末状にできるメーカーを作る」
「そうすると牡蠣味、味噌味、にんじん味、栗味、苺味、なんでも試せる」
「少量のあまった食材を美味しく食べ切れる」
「一つのメーカーで燻製からパウダーまでできちゃう」
「手軽にできればなんでも試してみたくなる」

(オリジナルポテトチップの商品化)
「美味しいレシピを作り企業に提案する」
「オリジナル『牡蠣燻製ポテトチップ』」の商品化」
「企業が思いもしなかった食材の組み合わせが実はこんなに美味しい」
「せっかくメーカーを買ったのに使い続けるのか」
「ポテトチップができてから今まで食べ続けられているので、オリジナルの味が好きな人は使い続けるのではないのか」
「自分が作ったオリジナルのポテトチップが商品化されれば、美味しさ倍増ではないのか」
「商品開発を消費者に任せることにより、意外なアイデアが出てくる」
「商品開発を消費者に任せることにより、リサーチが必要なくなる」

(ポテトチップ専用レシピサイト)
「ポテトチップであれば、専用レシピサイトができるのではないのか」
「レシピサイトに動画配信する「ポテチューバー」が流行るのではないか」

(ポテトチップ専門店)
「オリジナルレシピを作ると公開したい人もいれば、一子相伝で秘伝のレシピを守りたい人もいるのではないのか」
「秘伝のレシピで家系ポテトチップというのはどうか」
「ポテトチップ専門店ができるかもしれない」

(プレーンポテトチップ(味付けなし))
「味を楽しむのであれば、プレーンヨーグルトのようにプレーンポテトチップというのがあっても良いのではないのか」
「プレーンポテトチップであれば安く買うことができる」

(プレーンポテトチップの普及)
「『一般社団法人プレーンポテトチップを楽しむ協会』というのはどうか」
「オリジナルポテトチップを流行らすことはできないのか」

(香りを楽しむポテトチップ)
「ポテトチップを楽しむのは味だけであるのか」
「例えば、燻製メーカーでプレーンポテトチップに香りを付けて、香りを楽しむポテトチップというのはどうか」
「春であれば、桜の木の燻製の香りでプレーンポテトチップを楽しむ」
「急須からコーラを注ぐ、意味あるの」
「春の和の雰囲気を楽しむ」


【勝手にリ・デザインしたアイデアの思考プロセスの解説2】

ポテトチップのサステナビリティに関して、「ポテトチップ」×「フードロス」の視点より検討するにあたり、ポテトやポテトチップのフードロスをイメージしたのではなく、家で食材が少しあまったシーンをイメージしたことから、ポテトやポテトチップ以外の食材(牡蠣)のフードロスについてイメージすることになりました。

そして、イメージしたあまった食材が牡蠣であったことから、ポテトチップに牡蠣などを乗せて食べるのはカナッペと同じであり、普通であると感じたので、ポテトチップであれば、やはり、牡蠣味というように、ポテトチップに風味を付けたものではないかと思いました。

そこで、あまった食材を活用してポテトチップに風味をつけるためには、食材から風味を抽出する必要がありますので、その手法として、食材を燻製(乾燥)にしてから粉砕することによって、パウダー状にするのはどうかと考えました。

そうすれば、少量の食材であっても、様々な食材をポテトチップにふりかけできるなど、単体の食材だけではなく、様々な食材を組み合わすことにより、今まで想像もしなかった新たなポテトチップを作ることができると考えました。

そして、食材を燻製にしてから粉砕するまでの工程を一つの特製パウダーメーカーで、手軽に完成させることができれば、なんでもポテトチップのふりかけたいと思い、ふりかけを作ることにあわせて、特製パウダーメーカーにも愛着を持ってもらうことによって、長く味わい、長く使ってもらえるのではないかと思いました。


【まとめ】

今回は、「サステナビリティのリ・デザイン」というテーマに基づき、フードロスという視点を取り入れ、リ・デザインすることとしました。

リ・デザインした内容とは、「企業が完成した商品を作りこむ」というように完成品を提供するのではなく、「消費者が自分好みの味を作る」というように未完成品(プレーン)を提供することによって、企業と消費者が価値を共創するというものです。

サステナビリティの捉え方として、少量の食材があまった場合、つい食べることを忘れて、冷蔵庫の片隅に残ったままになるという場合がありますが、ポテトチップが好きな人にとっては、様々な食材とポテトチップとの相性を試すための好機でもあるため、つい食べることを忘れるということがなくなることにあわせて、パウダーにすることにより、食材をストックすることができることからも、フードロスを削減することができるのではいかと考えます。

なお、自分好みのオリジナルのポテトチップを作ることができることによって、ポテトチップレシピ専用サイト、ポテトチップ専門店ができる可能性があることにあわせて、ポテトチップを味わうだけではなく、食材を燻製にすることにより、香りを楽しむなど、ポテトチップにおける食の概念を変えることができるのではないかと考えます。(ちょっと大袈裟・・・。)

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