クランボルツ

#8 人生の8割は偶然!?

こんにちは!
毎週水曜日開講の【キャリアデザイン学超入門】へようこそ!
以前確認した「キャリアの語源」を踏まえた、代表的な研究者のキャリアの捉え方紹介第3弾!
今回は有名な「計画的偶発性理論」を提唱した、クランボルツの理論を5分くらいで読めるようにまとめました。

目次
1.キャリアは自分で選べない!?
2.偶然を計画する。
3.さいごに
4.参考文献

1.キャリアは自分で選べない!?

さて、今回はクランボルツの提唱した理論を2つピックアップして紹介します。


まずは、自分のキャリアを選択する時に、どんな要素がその選択に影響を及ぼしているのかを研究した「社会学習理論」についてです。

例えば、僕の人生で言うと、高校や大学、4月から働く会社を自分の意思で決定してきた(と思っている)のですが、それには僕が意識していない要素もあって、クランボルツは以下の4つをあげています。

①遺伝的要素と特殊な能力
生まれながらにして持っている、人種・性別・身体的特徴・知能・芸術、運動能力などの、自分では変えることが困難でコントロールしにくい要素。

②環境条件やそこでのできごと
気候などの地理的条件、文化、教育環境、労働環境など。

③学習経験
地域の課題解決学習を学校で行った際、地域住民から感謝されたこと(道具的学習)や、家族の命を救ってくれた医者に憧れを抱く(連合的学習)などのプラスの経験から、関連のあるキャリアに進むような行動が増えていく。逆にマイナスの経験からは関連のあるキャリアへの行動は減る(医療ドラマで血を見て気持ちが悪くなり、医者にはなりたくないと思うなど)。

④課題に対するアプローチ・スキル
目標設定・自己理解・代替案の策定・優先順位をつける・必要な情報を収集するなどの意思決定に必要なスキルをどれほど持っているか。


簡単に言うと、①持って生まれた能力・性質、②現在の環境、③これまでの経験、④選択時に必要なスキルの高さが、私たちのキャリア選択に影響を与えているということになります。

こう見てみると、自分の意思以外の要素が、自分のキャリア選択に多くの影響を与えていることが分かります。


2.偶然を計画する。

前章を踏まえて、「計画的偶発性(planed happenstance)理論」について考えてみましょう。


クランボルツは4つの要素に加えて、人生には予想外のできごとも多く、満足のいく人生を送るためにはその偶然をうまく活用する必要があると述べています。

きちんと綿密なキャリア計画を立てたとしても予想外のできごとは必ず訪れます。大事なのはこの予想外の偶然を避けるのではなく、むしろ積極的に生み出し、それを活用することなのです。クランボルツはそんな豊かな人生を得られる“確率を上げる”ための5つの要素を以下のようにあげています。

①好奇心
興味・関心を広く持ち、学び続ける。

②持続性
失敗を気にせず、続けてみる。

③楽観性
なんとかなるとポジティブに考える。

④柔軟性
すぐにアクションを起こす。

⑤冒険心
リスクを取って行動してみる。


これらの要素が、何が起きるか分からないこれからの時代を、うまく生き抜くために必要なスタンスなんでしょうね!


3.さいごに

さて、今週の講義ではクランボルツの理論を勉強して…

・キャリア選択に影響を与える4要素
・偶然を活用する5要素

について分かりましたね!

これらを自分に当てはめて考えてみると、キャリア選択の強い味方になると思います!

計画的偶発性理論は個人的にめちゃくちゃ共感していて、僕の卒論でも結論の大事なところでも引用させていただいてます!(笑)

「人生何が起きるか分からない。だから面白い。」ってジャングルポケット(お笑い芸人)のネタでも斉藤さんが言ってましたし、共感できる方は多いと思いますよ!(笑)


今日はここまで!

次の定期投稿は金曜日【Vivid Books#5】です。
それではまた。


4.参考文献


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