事業立ち上げには情報が欠かせないが、これがネックとなることは多い まずはクイックに動き、情報収集のための予算を獲得しよう
役員会では投資に対する議論が交わされた。
東南アジア向けの汎用工作機の開発、東南アジアにおける汎用工作機メーカーの買収、大型工作機メーカー向けの加工制御装置ベースシステムの開発にはまとまった金額の投資が必要となる。小野寺工業にとっては、どれも大きな投資だった。
投資の議論に絡み、近畿工作機の競争相手に当たる海外の大型工作機メーカーに、心臓部とも言える加工制御装置を提供することへの懸念の声も上がった。
これに対し、笠間はビシッと言い放った。
「今のままでは、いずれは近畿工作