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もはや自分の職業がなんなのか説明できなくなっている人。主に事業グロース/改革のPJMや…

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もはや自分の職業がなんなのか説明できなくなっている人。主に事業グロース/改革のPJMやってます。データアナリスト + マーケター + 経営企画な人と思ってもらえるとイメージしやすいかもです。

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「データが先か、仮説が先か」最短ルートでインサイトへ迫る考え方

データ分析に関する逸話で「おむつとビール」の話があります。 けっこう有名な話なので知っている人も多いかと思いますが、ざっとこんな話です。 顧客の「ついで買い」の傾向をデータ分析から導き出し成功した、という有名な事例ですが、情報ソースが諸説あったり、実は都市伝説では?という見方もあるみたいです。 この事例のような「データを分析することによって普段気づくことのなかった新事実を発見し、ビジネスをドライブさせる」といった側面は、ビジネスの世界で「データ分析」という手段が脚光を浴

    • 【マーケティング基礎】ABテストの全体像をわかりやすく

      はじめにビジネスにおいて何らかの施策を行った時、効果があったかどうかを検証するシーンは数多くあると思いますが、そんな時にABテストは非常に役に立ちます。セールスやマーケティングなどの分野では頻繁にABテストは用いられていますし、それ以外の分野でも幅広く活用できる手法だと思います。 完全な理解のためには統計理論の理解も必要ですが、本稿では活用用途をはじめとした全体像を正しく理解することにフォーカスし、統計や数学的な説明は最小限にしてわかりやすく説明していきたいと思います。 A

      • リードナーチャリングを理解する

        リードナーチャリングとはそもそもリードとは リードとは、BtoBマーケティングにおける見込顧客やその顧客情報のことです。 例えば、セミナーによる集客で得られた顧客リストや、自社HPから資料ダウンロードした人、実際にアポイントをとって商談した人などを指します。 最終的に受注につなげられる可能性がある顧客は全てリードということになります。 リードナーチャリングとは 獲得したリード(見込顧客)の全てが購入してくれるわけではありません。 受注に繋げるためには、獲得したリードに対

        • 【データ分析】顧客動態分析

          はじめに事業コンディションを分析する手法として、顧客動態分析というものがあります。これはネットで調べても情報が少ないので、もしかするとそれほどメジャーな分析ではないのかもしれませんが、さまざまなビジネスで活用できる汎用的な分析フレームワークだと思います。さっそく紹介していきます。 顧客動態とは顧客動態とは自社の売上を構成する顧客数の動態を推移で示したものです。 売上とは「 売上 = 単価 ✕ アクティブ顧客数 」と表わせるので、もし単価が一定だった場合、アクティブ顧客数の減

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        「データが先か、仮説が先か」最短ルートでインサイトへ迫る考え方

          【環境分析フレームワーク】ファイブフォース分析

          概要ファイブフォース分析は、アメリカの経済学者マイケル・ポーターが提唱した業界構造の分析に用いるフレームワークです。 その名の通り、業界の構造は「5つの力」によって成り立っているとされ、これらを見ることで業界を取り巻く環境の競争の激しさが分かります。 競争が激しい業界にいれば収益性は低くなり、競争が限定的な業界にいれば収益性は高くなります。 「レッドオーシャン」「ブルーオーシャン」という言葉はご存知と思いますが、今の業界はどちらなのかも判断できるということです。 業界内の

          【環境分析フレームワーク】ファイブフォース分析

          【環境分析フレームワーク】プロダクト・ライフサイクル理論

          概要プロダクト・ライフサイクル(以下PLC)とは、プロダクトが市場に登場してから衰退するまでを、売上(マーケットサイズ)と時間の経過を軸にフェーズに分けた考え方です。 通常、以下のようなカーブを描き、導入期,成長期,成熟期,衰退期の4つのフェーズがあるといわれます。 全てのプロダクトがこのようなカーブを描くとは限りませんが、自社のプロダクトがどのフェーズに置かれているのかを把握しておくことは重要です。 市場フェーズ導入期市場を最初に切り開こうとしている極少数の企業だけが参入

          【環境分析フレームワーク】プロダクト・ライフサイクル理論

          【環境分析フレームワーク】STP分析

          概要STP分析とは、セグメンテーション(市場細分化)、ターゲティング(狙う市場の決定)、ポジショニング(自社の立ち位置の明確化)の3つの英単語の頭文字をとって名付けられた分析法です。 「マーケットを細分化し、狙うべき市場を決め、顧客に選んでもらえるようなプロダクトを投入する」ことを狙いとしたフレームワークです。 マーケットには様々な顧客がいて、様々なニーズがあり、それら全てのニーズを1つのプロダクト(製品やサービス)でカバーするのは困難です。 例えばラーメンでも「こってりし

          【環境分析フレームワーク】STP分析

          【マーケティング基礎】顧客認知とアプローチ手段の考え方

          はじめにプロダクトを顧客に購入してもらうためには認知してもらうことが必要です。本稿では、その手法や考え方について説明します。 顧客へ認知してもらうために顧客がプロダクトを購入するまでに、そのプロダクトを認知するというステップを必ず踏みます。認知されないことには購入はありえないためです。 認知から購入までのプロセスを考えるためのフレームワークとして「AIDMAモデル」「AISASモデル」というものがありますのでこれらを用いて説明していきます。 AIDMA / AISAS

          【マーケティング基礎】顧客認知とアプローチ手段の考え方

          【マーケティング基礎】マーケットを理解する

          マーケットとは何か?マーケット(市場)とは、「製品やサービスを購入しようとしている、または今後購入する見込みのある個人や組織の集合」のことです。 「見込みのある」がポイントです。個人や組織が、欲しがるどころか、選択肢としてあることすら認知していないとしても、その個人や組織はマーケットです。 例えばノートPCのマーケットを考えてみた時、すでにノートPCを購入したことがある、または購入しようと考えている人達のことを顕在市場といいます。一方で、今後購入する可能性がある人達のこと

          【マーケティング基礎】マーケットを理解する

          定期購入ビジネスの裏側について語る

          みなさん「定期購入」って言葉を耳にしたことありますか? 最近だとコロナが流行っているので外出を控えてテレビやネットサーフィンの時間が増えている人も多いと思いますが、ときどきテレビから流れてくる化粧品や健康食品のCMで「今なら定期購入コースにご加入頂いたお客様は初回半額にさせて頂きます!」とかやってる、アレです。 最近だとAmazonでも定期購入できる商品が増えてきていますね。 よく考えてみると、新聞配達なんかも定期購読ですし、昔だと牛乳やヤクルトの定期配達なんかもありま

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          【製造業版Amazon】ミスミのすごいところ

          ミスミという会社をご存知でしょうか? 感覚的にはほとんどの方は知らない会社だと思うのですが、知る人ぞ知る優良企業で、最近では製造業版Amazonと評されたり、製造業関係者の間では有名な企業です。 ちなみに東証一部上場で、FY19売上高は3,133億円(営業利益率7.5%) 売上推移をみてもらうと、直近20年ではリーマンショックのタイミングを除けば、右肩上がりで急成長していることがわかります。顧客数は全世界で310,000社、人数じゃなくて法人数ですからねコレ。 また、元

          【製造業版Amazon】ミスミのすごいところ

          運営業務の生産性KPIを完璧に理解する

          こんにちは、Kazpeeです。 第1回目となる前回は運営業務におけるコストパフォーマンス評価に関して書きました。 前回の要点は以下のようなものでした。 < Sumally > 1件あたりコスト      ・・・Unit Cost 1人・1時間あたりコスト   ・・・人件費単価 1人・1時間あたり対応件数  ・・・生産性 Unit Cost = 人件費単価 ÷ 生産性 ・Unit Costは対応数(ボリューム)に対するコストパフォーマンス評価指標 ・変動要因は、

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          【15分でわかる】運営業務におけるコストパフォーマンスの考え方

          こんにちはKazpeeです。 私は現在、とあるIT企業の運営業務におけるKPI設計やKPI-Dashboard構築(いわゆるTableauなどのBIの構築)のプロジェクトを担当しています。 初回投稿となる今回は、運営業務におけるコストパフォーマンス評価のための基本的な考え方やKPI設計方法についてまとめてみました。 すごくニッチな分野について書くので、ニーズがどのくらいあるのかわかりませんが、一人でもこの記事が参考になって仕事に活かされれば本望です。 ところで、「運営

          【15分でわかる】運営業務におけるコストパフォーマンスの考え方