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インタビュアーが教える、聞き上手になるコツ②聞く工夫、あれこれ

思いを引き出すインタビュアー、鯨井啓子です。

インタビュアーとしての経験をもとに、話を聞くときに、何を聞いたら分からない。話が続かない。あるいは、聞いた後にドッと疲れてしまうことがある方に向けて、「私はこんなことをしてみています」という記事を書いています。

今回は、実際にお話を聞く中でどんなことをしているのかをお伝えします。ご自分に必要だと感じられるレベルで参考にしていただけたら、とてもうれしいです♪

①事前準備で相手のことを知る
②話を発展させていくために
③受け取った情報をパラフレーズしてみる

①事前準備で相手のことを知る

もちろんプライベートのすべての局面でこれをしているわけではないのですが、仕事でこれをしていることによって感じるよさがあるので、そのことについて書いてみます。
私はインタビューの前に、ウェブサイトやSNSなどに目を通して、その方の基本的な情報を頭に入れるようにしています。手に入る情報を自分の中である程度の時系列を並べてくように頭に入れていって、その中で疑問に思ったこと、足りないなと思った部分を質問にしています。仕事としてのインタビューでは、これは相手への敬意だと思っています。でも、プライベートでこれはちょっとやり過ぎ感があるので(笑)、あくまで参考程度でいいと思います。
情報の整理について、やっぱりここでも「自分」という尺度を大事にしています。自分とは全然違うから、どう違うのかを聞く。自分と同じだと感じたから、どう同じなのかを確認する。お相手に自分とのつながりを感じることで、相手にお話を聞こうというモチベーションも生まれますし、質問の内容は「他人事」、「機械的」にはならなくなると思うからです。
自分と見比べた相手の姿に興味を持つことはコミュニケーションの第一歩だと思うので、人見知りだったり会話が続かなかったりすることにお悩みの方には是非おすすめしたいです。そして、「すごい!」とか「すてきですね!」とか、感じたことを素直に口にするリアクションもお忘れなく。

②話を発展させていくために

次は、丁寧に引き出したお話を発展させていく方法をお伝えします。ものすごく癖の強い自己流(笑)なので、あくまで参考までに。
ものすごく抽象的なのですが、私は粘土でモニュメントとかをつくっているようなイメージを持ちながらお話をお聞きする癖がついています。手元にある情報である程度の土台を作って、空間が空いているところを確認します。それを知るために質問をお聞きし、土台に肉付けしていくような感じです。すさまじく画力のない絵(!)で恐縮ですが、絵にするとこんな感じです。

もともとあった情報も確認することでより厚みを出したり、逆にそぎ落として磨いてみたり。全体のバランスを取りながら、最後にはひとつのモニュメントをつくりあげるイメージです。
ポイントは、箇条書きにしないで立体的に情報を並べてみること。箇条書きになっている状態では気づけないようなところで、意外な点と線がつながって「おお、これは聞かないと!」という質問が生まれたりします。身近なところでいうとブレインストーミングに近いですが、それを自分の脳内容にカスタマイズしている感じですね。
きっと自分にしっくり来るやり方が見つかると思うので、立体的を合言葉に是非いろいろ試してみてください。

③受け取った情報をパラフレーズしてみる

ことばの選び方って、人それぞれです。謙遜するのが当たり前の人もいれば、素直で率直な人もいる。感覚的な人と理論的な人でも、話の組み立て方は異なると思います。同じことばを使っていても、その人の思いがどんな重さで、どんな形をしているのか。それを正確に受け取るのはなかなか難しいのです。
暗中模索だわっ!と思ったその時、役に立つのがパラフレーズです。「私は今話してくれたことを〇〇と理解したんだけど、それで間違いない?」と、自分のことばで言い換えてみる。その時に、そうそう!それそれ!と言ってくれたら正解。違ったら、どう違うの?と聞いてみると、より正解に近づきます。

あくまでも個人的な経験の中から得た工夫あれこれですが、こんな点に気を付けながら相手のお話に耳を傾けてみると、きっと今までよりも相手のことがよくわかる。興味が持てる。ということになるのではないかと思います。機会があったら是非試してみて、ご自分らしい聞き方を育ててみてください。

◎鯨井啓子 info

10月31日(水)まで、モニター料金でインタビューします!

ここを大事にお話をお聞きしてます!

ワタクシ、こういうものです!


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