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うろ覚えのホラー漫画

なんとなく読んだ漫画がトラウマになることってあると思う。
コンビニの雑誌コーナー下段で見かけるコロコロコミック並みに分厚い本とかがそれだ。分厚い本は大抵『本当にあった恐い話』的なやつで、なんの準備もしてない少年の私にガッツリかましてくるのだ。

ある少年が海辺で転んで怪我をする。その日から空に謎のUFOを見るようになり、このUFOは地球を侵略すると少年は信じてみんなに訴える(幻覚)。後半は味方だった少女まで殺して大暴れの後、本人も交通事故で死亡。死体を解剖したら脳にフジツボの赤ちゃんがビッシリ…といったバッドエンドな漫画だ。

かなり胸糞悪いストーリーだったのでこの漫画は私のトラウマとしてしっかり刻まれていた。だけど漫画のタイトルと作者名はうろ覚えで、いつかもう一度読んでみたいが難しいなと諦めていた。それがたまたま数年後にインターネットでこの作者の他の作品を見かけて運命の再開をすることになる。

題名『青空の悪魔円盤』作者『呪みちる』。悪魔円盤て、ネーミング強すぎ。そして作者の名前、呪みちる。呪い満ちる。ホラー漫画以外の仕事のオファーが来たらどうするんだ?と余計な心配をするし、むしろホラーしか描かないという意思表明なのかもしれないと勝手に思った。

青空の悪魔円盤の掲載された単行本を購入し他の作品もイイ具合にトラウマ作品ばかりで満足できる買い物だった。もうひとつ言っておくと呪みちる先生の作品は怖い中にもエロスがあるのが良い。怖かったりエロかったりで感情が忙しくなる。とても素晴らしい作家さんだ。気になる方はAmazonで買って読んでみてほしい。

他にも友人の兄のベッド下から見つけた『レモンクラブ』というエロ漫画にあったメンヘラレズ漫画も胸糞悪いバッドエンドだったが、これは本当に二度と読めないと思うのでここで語るのはやめておく。

この本は呪みちる先生の中でもお気に入りの一冊。内容はうろ覚えだがナイスな本だということだけは覚えている。実家の倉庫に保管中。うろ覚えすぎるな私。

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