織り姫は恋煩い

暗黒星雲が心臓を閉じ込める
渇望しては 絶望したの
貴方の名前 口癖で
大好きな声 霞色
私が私らしくありたいと願うように
貴方が貴方であればあるほど
私達はあの日を彷徨った
光る思い出 零れ落ちて 永遠が吠える
 
そう ただの恋煩いだ
認めた瞬間から 自由になったの
恋煩いのせいにしたら
天の川の奥底で 呼吸が出来るようになった
 
“もう待てない” 何度目かの最終警告
銀河が回り 期待を抱く
心臓は鉛 天の川の奥底
なりそこないの 人魚姫
優しい貴方を想って泣きそうになっては
恒星たちに慰められて眠る
そんな夜があといくつくるの?
誰にも内緒 枯れた涙が熱をもつ
 
そう ただの恋煩いだ
簡単なことなのに 脱出不可能
絶望 渇望 繰り返し
辿り着いた あまりに単純な答え
 
どうすれば宇宙は形を変えるの?
七月七日 カササギは何もしてくれない
触れたくて伸ばした手 無駄にならないで
 
そう ただの恋煩いだ
神様がこの恋を 過ちとしても
運命信じて 何度でも
恋に落ちて 私はまた私になるの


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