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HSCの子育てと仕事

私は娘が幼い頃から、介護施設で働いていました。
事務職なので夜勤はありませんでしたが、会議や残業で夜遅くに帰宅することもよくありました。

娘は不登校になってから、1日の大半をひとりで過ごしていました。
親子関係が良い方向に変わり始めて、娘が少しずつ自己主張できるようになってきた頃、新たな問題にぶつかりました。

「ひとりでいると、不安でつらい」
娘はそう言って、「仕事に行かないで」と、毎朝私にすがりついてくるようになったのです。
母にお願いして、私が留守の間、娘に時々声をかけてもらったりしましたが、私以外の家族には気を遣いすぎて疲れてしまうようで、ほとんど部屋にひきこもっていました。

その頃には夫と別居していたので、生活のために稼がなければという思いがあり、毎朝すがりついてくる娘をなんとかなだめ、仕事に行きました。
出勤してから帰宅するまでの間、娘からは何度も「つらい」「帰って来て」とメッセージがきました。
「今日は本当につらくて無理。帰って来てほしい」と、娘が職場に電話をかけてくることもありました。
自己主張できるようになったとは言え、娘が職場に連絡してくるのはよほどのことです。
何度か早退させてもらいましたが、同僚に迷惑をかけて申し訳ないという気持ちと、露骨に嫌な顔をする上司に耐えきれなくなり、退職することにしました。

その後、娘と話し合い、昼間に一緒にいる時間があれば大丈夫だということで、早朝と夕方のパートをかけもちすることにしましたが、どちらも体を使う慣れない仕事だったため腰椎椎間板ヘルニアになってしまい、辞めざるを得ませんでした。

生活のために稼がなければいけないけれど、娘も放っておけない。
行き詰った私は、恩師にすべて打ち明け相談しました。
その結果、在宅ワークの道へ踏み出すことにしました。

今は、自宅で在宅ワークを始めるための勉強をしています。
娘は私が仕事に出なくなってから、少し気持ちが落ち着いてきたように感じます。
娘と、仕事。
どちらも大切にして、明るい未来に向かって頑張っていきたいです。

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