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オーディオとテレビ

わが家に新しいテレビが来た。私はテレビをほとんど見ないので、ハードが壊れたままの11年目のプラズマテレビでも全く問題なかったんだけれど、目を輝かせて電気屋さんに出かけていく夫を見て、まぁいいかとあきらめた。
なんインチか知らないけれど、狭いリビングにドーンと居座ることになったテレビは、もうテレビというよりパソコンみたいだ。
ユーチューブ、アメーバテレビも見られる。リモコンに向かって話せば検索もしてくれる。
テレビなんか見ないと思ってたけど、ユーチューブで音楽が聴けるのは案外よかった。テレビと繋げてお気に入りのオーディオで聴ける。
ミーハーな義母と父はわざわざテレビを見に京都までやってきた。
スーザンボイルが見たい!と義父のリクエストで動画を探す。「夢やぶれて」を歌うシーンが出てきた。お正月にレミゼラブルを見たばかりだったからか、込み上げるものがあった。
絶望、喪失。この中から見えるものは何か。心を動かすものはなんなのか。もちろん音楽は素晴らしいけれど、それだけじゃないような気がする。
子供たちは私よりも先に操作を覚えてしまったようで、好きなユーチューブを勝手に見ている。要らないと思っていたけどしばらく楽しめそうな気がしてきた。

#エッセイ #テレビ #夢やぶれて #ユーチューブ

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