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【育成就労制度】 日々雑感 20240317

育成就労制度というものが創設されるそうです。

外国人が働きながら技能を学ぶためのこれまでの「技能実習制度」に代わるものだそうです。
日本で技能を身につけて自国に持ち帰り、それを広める。
しかし、そうやって来日した外国人の多くは、劣悪な住環境の上に、実習するはずだった「技能」は毎日タオルを縫うだけの長時間労働だったり。
結局は低賃金での労働力確保の材料にされてしまっているようです。
このような本来の目的と現実との差を無くそうというのが今回の育成就労制度のようです。
しかし、今回の変更の中身を見ると、この「差」がなくなるような気はしません。
単に名称を変更してお茶を濁しただけにしか、私には、見えません。

発展途上国を中心とする外国人を受け入れる制度には外国人留学生制度というものもあります。
こちらも国際貢献を目的に創設されたもので、2033年までに40万人を受け入れることが目標とされています。
日本語を勉強して、大学に入学、卒業し、日本企業に就職して、国に仕送りをしたり、自国に技能を持ち帰る。
しかし、現実は物価が高くてアルバイトをしなくては生活できない。
こちらも劣悪な住環境の上に、アルバイトでは過酷な労働を強いられ、日本語や大学受験の勉強どころではない。

いずれも「ジャパニーズドリーム」を夢見て来日する若者たち。
親が借金をして捻出してくれた資金で来日する若者たち。
しかし、彼らの多くはその夢を打ち砕かれてしまっているようです。

昨年、2022年の訪日外国人数は2,500万人を超え、関係者は大喜びのようです。

管轄する省庁によれば、今後も「「持続可能な観光」、「消費額拡大」、「地方誘客促進」の3つのキーワードに特に留意し、観光政策を推進する」そうです。
円安も手伝って、順調に数が増えているようです。
私が通う新宿もめっきり外国人が増えました。
目に入る通行人の3分の1くらいは外国人ではないかと思うほどです。

そのせいでホテル代や土産物の価格が高騰し、日本人には手が出ないほどになっているものもあります。
それでも外国人にとっては安いのだそうです。

では、この地に住む私たち日本人の観光はどうなってしまうのでしょう?

「持続可能」という流行語を安易に使った安っぽい掛け声にしか、私には、聞こえません。

「国際貢献」とか「観光政策」とか。
その言葉通りの効果を期待できるのでしょうか?

裏金で私腹を肥やす知恵を本来の意味での「持続可能」な政策作りに使えないものでしょうか。