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【紀伊国屋寄席】

(新宿3-17-7)
落語を聴くには新宿末廣亭や上野鈴本演芸場などの定席寄席や、大小のホールでおこなわれる所謂「ホール落語会」などの方法があります。
最近は人気のある噺家が出演する落語会は客席数1,000人規模の大ホールでおこなわれることが多くなりました。
正直なところ、私は落語は1,000人規模の場所で聴くものではないと思っているので、最近はまったく行かなくなりました。
そんな中、客席数418席という中規模のホールで長年続いているのが新宿紀伊国屋本店ビル内にある紀伊国屋ホールで月に1度おこなわれている「紀伊国屋寄席」です。
この写真を撮った平成30年(2018年)12月の会が第648回でしたので、月に1度の開催として数えるとこの時点で54年間続いていることになります。
私も毎回聴きに行っていた時期が5年ほどあります。
紀伊国屋寄席の人気の理由の一つは、実力のある噺家の噺を一人あたり30分前後じっくり聴けるところにあると思います。トリが40分を超える長講となることも珍しくはありません。
手元に昭和53年(1978年)8月の会のプログラムがあります。

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開口一番の扇好は現在の扇遊。
正蔵、馬生、小さんは、もちろんいずれも先代。
落語愛好家にとっては、とても信じがたい顔ぶれです。
志ん朝さんの「鰻の幇間」のおかしかったこと。後にも先にもあんなに腹を抱えて笑ったことはありません。