床屋談義
週末に美容室に行き、髪を整えてもらった。
行きつけの美容室は、大学1年生の頃になかなか気に入る美容室に巡り合えない中、ヘアースタイルが常に様になっている先輩に教えてもらい行き始めたお店だ。大学卒業後も、40歳くらいまでは欠かさずお世話になっていた。
40歳を過ぎ、日々の時間のやりくりに忙殺される日々が続き、しばしお店からは足が遠のきつつあったが、50歳を超え再び通い始めてからは、学生時代と変わらないたわいもない関係性が復活し、数ヶ月に1度、心地の良い時間を過ごしている。
昨日も、僕と同じように学生時代から定期的にサロンに通っている知り合いの近況を聞いたり、”美容室の60代と70代の兄弟経営者!!”の将来したいことを聞いたり、ストリートカルチャーとラグジュアリーカルチャーの接点についてどう思うかと問われたりと、2時間ほどの滞在時間中なかなか面白いひと時が過ごせた。
ただ問題がひとつ。
大学生の頃と違い、自宅からその美容室までは片道70kmほど離れている。
タイパ、コスパが叫ばれる昨今、往復に3時間ほどの時間を費やし、車であろうが、電車であろうが、交通費もそこそこはかかる。
何故に僕は55歳の頭を整えるためにそこまでしているのか?
昨日の車での帰宅時も、「行きはよいよい、帰りはなんとやら」で、夜道をひた走る高速道路で、改めて自宅からの距離を感じつついろいろと考えていた。
その時に随分前に聴いた、Voicyの”はあちゅうの半径5メートルラジオ”の放送を思い出し(2022年4月16日放送回)改めて聴いてみた。
55歳で、”はあちゅう”はないやろ!かも知れないが、改めて聴いても印象深い話であった。
放送中の特に印象に残った点。
僕はおそらく美容室での数時間で、鏡に向かいながら現在の自分を見つめ、美容師さんとの会話を通じ、10代の頃から40年近く懇意にしていただいているオーナー兄弟さんによって引き出されている人格を顧みているんだなと改めて納得した。
おふたりがいつまでも現役で、僕に美容室にお世話になることができる髪がある限り、世の中からはちょっとずれながらも、独自の世界をキープしている兄弟の美容室に、僕はこれからも通うだろう。
はあちゅうさんのVoicyです。
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