娘を通して両親を想う。もっと大切にしなきゃいけない。自分のことも。今生きているってそういうことだと思った。

娘を育てていて思うのは、本当に繊細で。脆くて。怖くて。壊れちゃわないかってくらい。不安で。本当に大切にしないといけないなって思う。

何となく、今、2時26分だけど、外を見ていたら。仮に間違えて落下してしまったら、俺は死んでしまうと思うんだけど。

簡単に死ねないなって思った。俺が今生きているってことは、この膨大な両親の毎日の大切にしてくれた思いの行動の積み重ねであって。どこかですれ違って喧嘩してしまったり、ひどいことを言ってしまったり。それってどれだけ胸を痛めるのか。苦しいのか。母さんが泣いていたのを思い出す。その姿を何度も思い出す。

何だろうな。何だろうな。わかんないけど。

あー。簡単に死ねないな、もっと精一杯精一杯精一杯生きなきゃって思った。死にたいなんて思ってないけど。すっごく思った。俺は生かされてる。生かしてもらっている。そういうことじゃなくて。よくもまあ、ここまで育ててくれたな、と。病気もしたし、いろいろあったけど。

その上で、何とか…本当にありがたい。ありがたい。父さんが娘を抱いて、無邪気に喜んでいるのを見て、恥ずかしくてあまりちゃんとした言葉をかけられなかったけど。めちゃくちゃ嬉しかった…

父さんがこんな言葉を吐くんだ、と。思ってるんだ、と。あれ、怖い、でっかい、強い父さんじゃないの、って。あれれ、って。

父さんも普通の人だったんだ、って。辛かったろうな、と。勝手にいろいろ考えた。喜んでくれて、本当に本当に本当に本当に。本当に嬉しかった。嬉しかった。ちゃんと伝えよう。とりあえず、父の日に写真を送りつけてやった。カレンダー。きっと喜んでくれるはず。いや、喜ばせる!

母さん、頼むから、元気になって欲しい。元気なんだけどね。元気なんだけど…元気になって欲しい。ごめん。本当にごめん。頼む。頼むよ。頼むよ。

父さんが妹は父さんの膝の上によく立っていたんだ、と言っていた。俺も娘の20年後を考える。仮に娘が80歳になったら。2100年だ。まじか…

あー…。どうなっていくんだろうか。そんなことを考えると、いろいろ自分の中で優先順位も決まってくる。大切にしたいこと、大切にしなきゃいけないこと。あー…そうだな。本当そう思うよ。父さん。本当にありがとう。父さん。可愛がってくれてありがとう。今度ちゃんと伝えよう。また伝えよう。そうしよう。寝よう。

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