投資って難しい。

一概に投資って難しいと言ってしまえば、何もできない。
難しいから、ちゃんと勉強をして、理論的に考えられるようになって、自分の意思で投資する。それが、投資。
なにも勉強せずに勢いに任せる、雰囲気でお金を賭けるのは投機。人それぞれ考え方はあるでしょうが、私はそう思います。
有名なウォーレン・バフェット氏も、別に運がよくて有名になったわけではありません。会って話したことはないので、本で読んだ内容を紹介させていただくのですが、ウォーレン・バフェット氏は、11歳になるころには地元の図書館にある投資関連の本は全て読み終えて、中には何回も読み返したものもあるほどの読書家でした。また、小さい頃から、投資に興味があり、10個入1ドルのガムを、味違いのものを買って、数種類の味のガムを組み合わせ1ドル2セントで売っていた、などと色々な話があります。多少記憶違いはあるかもしれませんが、投資について学び、また実体験をしっかりされていたということが言いたいのです。また、株式に投資する際も、その会社のことをよく調べて論文が出来るくらいになってからでないと投資をしない、という話です。
ただ、投資とはそういうことなのです。
もちろん、板をみたりチャートの動きをみて値下がる値上がるを先読みして売買するのもいいでしょう。1番ダメなのは、なんの根拠もなく買うことです。
他の人が買っている、雑誌で「買い」だと書いてあった、なんとなく値上がりしているから割高なのに買ってしまう、知っている株を手元にお金があるタイミングでなんとなく買ってしまう。そういったことは、投資とはいえないかもしれません。

最近、知り合いに不動産投資のことを相談されたので、その内容を紹介します。給与収入1,000万くらいの所得帯を狙った東京のワンルームマンションを投資用に斡旋する会社のことを知り合いの知り合いから知り合いが紹介されて、悪い話ではなさそうだし、投資はなにもしていないから、老後の資金のために不動産投資をやってみようと思う、という話でした。
東京の武蔵野駅近のマンションで、3,000万のフルローン、月々1万くらいマイナスだが給与と損益通算して所得を落とすことができる、25年後に売ってそんなに価値は下がっていないだろうからプラス1,000万くらいで終われる出口戦略でいる、という話でした。
私は、アメリカ株日本株がメインでして、現物の不動産投資は未経験でしたので、不動産投資の本を何冊か読んだテキスト的な回答しかできないと前置きをして、知り合いは関西在住なのに東京のマンションを買うのは、目をつぶりながら異国の地を無防備に観光するようなもんだ、実際になにも見てもないし空室になったときの対処や相場やなにもわからないがどうするつもりなのか。
また、月々1万のマイナスが出るというのは投資ではない、投資とは物件の価値とローンの利率や経費など支出と収入を差し引きしてプラスになることを考えてするものを投資であって、マイナスが確定しているものを買うのはただの消費に近いという話をしました。合っているかは正直物件もなにもみていないのでわからないのですが、聞いている話ですと、こんな回答でよかったのかな、というところです。
25年後に売ったらいくらくらいなんて、かなり不確定な要素が強く7年くらいのスパンでのプランに考えなおせないか、また、7年に変えた時に家賃を見直して月々プラスがでないまでもマイナスにならないように相場をみながら家賃を変更するか銀行に利率の変更の交渉ができないか、という話をしました。

こういった、不動産を扱っている会社からの話は、上手に営業され見栄えがよく感じられます。不動産のオーナーになることができ、価値のある不動産を所有できることに高揚感を感じることでしょう。ただ、投資とは人から聞いただけですることではありません。
しっかりとそのお金を払う先のことを誰よりもその投資先のことを知っていると自信を持つくらい調べ、利回りがいい、価値の上昇が理論的に説明できる、となれば投資対象としていいと言えます。もちろん株式や外貨のFX等は売りから入れるので価値が下がるということもわかれば投資対象です。今のトルコリラがそういえますね。

さて、投資って難しいですね。お金は大事です。その投資は、何万も払ってするちゃんとした将来自分にプラスになって返ってくる投資ですか、ただの気分的なギャンブルですか。大事なお金です、しっかり調べた結果の自信がある投資か自問自答してみましょう。その株をもった自分がカッコいい、優待がいいからってだけの消費か、不動産を持つことが夢であったとかロマンチスト的投機でないか考えてみましょう。

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