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パイロット ペンクリニック(栗田商会)

はじめに

名古屋にある栗田商会さんで開催されたパイロットのペンクリニックへ行ってきました。
私にとっては、かなり目から鱗な話が聞けました。

写真:調整の様子

ペンドクターによる調整

今回のペンドクターはパイロットの土田ペンドクターです。
とても温厚で、万年筆に対する情熱をお持ちとお見受けしました。
気さくに色々と話していただきました。

調整していただいたのは、パイロット カスタム74パイロット カスタムヘリテイジ91(M)です。
どちらも書き出しが掠れることがあるとお伝えしました。
ルーペでペン先を見られた後に、
「どちらもパイロットの出荷時の基準を満たしていますので不具合はありません。」
そして、私が筆記する様子を少し見ていただいた後に、
「お客様は、筆圧が少し弱めのため、掠れることがあると思います。」
とのこと。
パイロットの万年筆は、日本語を書くことを強く意識して作られており、トメ、ハネ、ハライが綺麗に書けるようにペン先が調整されています。
ある程度筆圧をかけて、ペン先の切り割り(スリット)が開くことで、それを表現しているとのこと。
私の場合は、筆圧が弱いためにその性能を活かし切れていないことが分かりました。
とはいえ、私の書き方に合うように調整していただけるということで、切り割りの締まりを1段階緩くすることで、筆圧が弱くてもインクが途切れることなく書けるようになりました。

写真:色々なパイロット万年筆

色々な万年筆

調整をしていただいた後は、時間があったので、色んな万年筆を試し書きさせていただきました。
中でも、妻はミュージックが気に入ったみたいです。
ミュージックは、書くのに少しコツが入りますが、使いこなせば、横線は細く、縦線は太く書けるため面白い万年筆です。
私は、シルバーンやカスタム漆の実物が見れて感動しました。いつかは手に入れたいですね。
あと、初めてキャップレスを使いましたが、噂通り小さいペン先ながら、その書き心地は柔らかくていい感じでした。

写真:パイロット セレモ?

衝撃の事実

もう1本手持ちの万年筆を見ていただきました。
パイロットのセレモです。
「TEGAMIYA」さんで(おそらく)長年試筆用として使われていたもので、廃盤になったためその役目を終えたモデルです。
ところが、ペンドクターに見せた途端に一言。
「これ、キャップはセレモですが、軸は別物ですね。」とのこと。
ペン先を含む軸の部分は、定価が7,000円の「カスタム」というモデルのものらしいです。
調べてみると情報は少ないですが、確かにセレモのペン先はストレートタイプですが、私のものはエラが張り出しているタイプです。
どこでどう入れ替わったのかは分かりませんが、定価5,000円のセレモだと思って買ったものが、実はカスタムだったと聞いて、カスタム好きとしてすっごくラッキーな気分となりました。
実は、これが今回の1番の収穫だったりして(笑)

購入したもの

栗田商会さんは3階まであり様々な文具が売っています。
万年筆を買うのをグッと我慢して、以下のものを購入しました。

写真:パイロット ペンケース

パイロット ペンサンブル ファスナーペンケース(2021年限定モデル)
私が持っていたのは、通常モデルのダークブラウンですが、2021年限定モデルのフォレストブルーが在庫処分で売っていたので購入しました。

写真:MDノート紙カバー

MDノート用紙カバー
コルドバという丈夫で革のような質感のカバーです。
サイズがぴったりなのはもちろんのこと、ノートを開いて筆記する際にも全く邪魔になりません。
値段も手頃でもっと早く買っておけばよかった商品です。

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