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【#4 Swift】iPhoneアプリをつくる流れを理解しよう

こんにちは。Step App Schoolの小林です。
これまで3回にわたってiPhoneアプリのつくりかたを書いてきました。


今回は、iPhoneアプリのつくり方の流れを書いておきます。
意味がわからずに作るよりも、手順をおさらいして学びを進めてみましょう。

1.必要なものは「Mac」「Xcode」と…

iPhoneのアプリに必要なものは「Mac」です。プログラミングを始める人は、ひとまずMacを買いましょう。Windowsはなしです。みんなMacで作っています。10万円を切るくらいのスペックのMacBookAirでも十分です。

Macを買ったら「Xcode」というアプリをインストールしましょう。このアプリの中で、プログラム(コード)を書いたり画面を作ったりしていきます。数ギガバイトある巨大なアプリなので、インストールにもけっこうな時間がかかります。私は140分ほどかかりました。Xcodeのことを「統合開発環境」と読んだりしますが、ここは初心者向けなのでそういう言い方はしません。Xcodeのアプリの中で「Swift(スウィフト)」という名前の言語を使います。

もう1つ、アプリ作りに欠かせないものがあります。「根気」です。エラーが出た瞬間に心が萎える気持ちはわかりますが、それをなんとかしないと上達しません。極端な話、パソコンがなくてもスマホでプログラミングはできますが、根気がないとプログラミングは上達しません。そのくらい大事なものだと思ってください。

2.作り方の手順

iPhoneのアプリをつくる手順は、最初に「アプリの操作画面をつくる」、次に「アプリの操作画面とコード画面をつなげる」、最後に「コード(プログラム)を書く」、の順番です。

コードを書いていくうちに操作画面をいじりたくなったら、上記①〜③を繰り返しましょう。基本、この繰り返しでアプリはできます。

3.「部品とコードをつなげる」とは?

初心者がわかりにくいのは「部品とコードをつなげる」という部分です。さらに詳しくみていくと、次の図のようになります。

ボタンを配置したら、コードに「ボタンを押したときに〜する」と書く必要があります。Swiftの場合、ボタンを設置した画面とコードを書くところをつなげると、途中まで自動的にコードを書いてくれます。便利です。

このときに、ついでに「ボタンの名前」をつけなければなりません。

人間の場合、「ビール飲みたいから、グラスを持ってきて」と言われれば、ある程度正確なグラスを持ってきてくれます。しかしコンピュータは、このような指示では動けません。具体的なグラスを指示しないと動けないのです。そこで、「ビールグラス」と名前をつけてから、「ビールグラスを持ってきて」と指示する必要があります。

話を元に戻します。操作画面をつくるファイルを「Main.storybord」、コードを書くファイルを「ViewController.swift」だと覚えてください。厳密に言うと違うのですが初心者の段階ではこの理解で十分だと思います。

4.「コードを書く」とは?

「コードを書く」部分も詳しくみてみましょう。コードを書くファイルは「ViewController.swift」といいます。

操作画面をつくるファイルを「Main.storybord」にボタンを設置して、「ViewController.swift」とつなげると「ボタンを押したら{  }の中を実行する」というコードが自動で書き込まれます。この{  }(ちゅうかっこ)の中に、実行したい動作を書けば、その通り動くわけです。

実際の画面をみてみましょう。ラベル(Label)に「ガンバレ」と表示をするのであれば、下の画面のように書きます。

コードを書くのは1行なので、それほど難しくはありません。くわしい書き方を知らなくても、「ラベルに文字を表示するときは、{  } の中に『label.text  = ""』と書けばいい」と覚えておけば、好きな言葉を表示できます。1つずつやり方を覚えていけば、30日で30個の知識が身につきます。ちょっとずつでいいので、手を動かしてみましょう。

※ 今回は省略しましたが、実際に「ボタンを押したらラベルに『ガンバレ』と表示する」というアプリをつくるには、「label」と名前をつけたラベルを画面につくる必要があります。

5.まとめ

iPhoneアプリを開発する流れをまとめます。
・Macを買って、Xcodeというアプリを導入する
・「アプリの操作画面をつくる」、「アプリの操作画面とコード画面をつなげる」、「コード(プログラム)を書く」の順番で進める
・アプリの操作画面とコード画面をつなげるときに、部品1つひとつに名前をつける
・操作画面をつくるファイルは「Main.storybord」、コードを書くファイルは「ViewController.swift」だと覚える
・ボタンを押した時の動作は「{  }」の中に書く
・アプリ開発は「根気」が大事!

大まかな流れを把握したら、次のアプリも作ってみましょう。

個人的には、最初は文法やコードの勉強をするより、うごくアプリをつくりながら少しずつ覚えていく方が、やる気を維持しやすいです。ぜひ楽しみながらアプリをつくってみてください。


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