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福島第一原発2023年10月の被ばく事件報告を各社がどう報じたか?

東京電力福島第一原発で最低2人が高濃度(約44億ベクレル/L)の酸性の廃液を浴びた事件の事実関係が1ヶ月の間にコロコロ変わるなか、報道機関各社はどう報じたか。

特徴は、11月16日(木)に、受注業者「東芝エネルギーシステムズ」が3週間経て初めて10月25日に当社協力企業作業員への身体汚染を発生させてしまいました」発表し、東電だけが説明したことを「素直」に報じていることに集約される。

URLを貼り付けておく(リンク切れする可能性がある)が、東電/東芝の情報の遅さ・変遷・不十分さ、疑問が残ることなどについての問題意識ともに報じたのは、読む限りでは、当初廃液を「100ミリリットル」と報じさせられたNHK(*)のみだった。日々の速報には自ずと限界があるが、各記者・各社はその限界をどう乗り越えていくのか。そうしなければ、原発事業者の体質は変わりそうにない。

原発の廃液トラブルで東電調査 予定外操作が飛散につながった
11月16日 20時15分 NHK
設備再構築や作業管理徹底 東京電力が「薬液飛散再発防止策」
11/17(金) 福島民友/yahoo
「飛散しない」自己判断でカッパ着ず、廃液が飛散して被ばく 福島第1原発汚染水浄化設備の事故報告書 11月16日東京新聞
福島第一原発の汚染廃液問題 ルール逸脱、三つの要因が重なって発生
朝日新聞11月16日
福島第1原発の廃液事故 予定外の弁操作で圧力急変 東電発表
毎日新聞 11/16(共同通信) 
東電、作業員の廃液汚染で調査公表
日経新聞 11月16日
廃液飛散トラブルで再発防止策 作業手順など見直し―東電
時事通信 11月16日 
『予定外』の操作原因、東京電力が謝罪 放射性物質含む廃液かかり作業員汚染 福島第一原発
TUFテレビユー福島 11/17(金)

*【飛散した廃液の量】このほか、飛散した廃液の量をめぐり、当初、「およそ100ミリリットル」と公表していた数値を、その後、数十倍にあたる「数リットル」に訂正したことについては、トラブルが起きた直後の限定的な情報がのちに更新される可能性があることを明確に伝えていなかったとし、今後は、正確でわかりやすい情報発信に努めるとしています。

NHK報道から引用

【タイトル画像】以下より




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