見出し画像

東芝エネルギーシステムズに公開質問と取材をお願いした

2024年1月7日(日)、脱原発福島ネットワークの「2024総会合宿」に呼ばれて参加した。


「あっ!」と気づいたこと

「汚染水、労働者被曝―地味な取材ノートから」というテーマでとのことだったので、これまでに作ったパワーポイント(PPT)を更新してお話しをした。以下のような流れで話をしたのだが、その中で、「あっ!」と気づいたことがあった。

2024年1月7日(日)脱原発福島ネットワーク「2024総会合宿」向け筆者資料より

「下請に卸すだけで儲けちゃう業者がいる」

「偽装請負」に関する東京労働安全衛生センターの飯田勝泰事務局長の話をPPTに入れている時に、ある疑問が氷塊したような気がしたのだ。

2024年1月7日(日)脱原発福島ネットワーク「2024総会合宿」向け筆者資料より

「『工事担当者』は同一人物」という説明

5人と言っていたALPSの配管洗浄作業(高濃度放射性物質および硝酸入りの廃液の扱い作業)が、実は10人だったという中で、沸いた疑問だ。

それは、当初作業をしていたのは「1次請1社」5人だという説明が、「3次請3社」5人に変わり、最終的に「元請4人+1次請1人+2次請1人(欠勤)+3次請1が3人、3次請2が1人、3次請3が1人」の10人だったとなったときの「元請の『工事担当者』と1次請の『工事担当者』は同一人物です」という説明だ。

「そんなことあるんですか?」と東電に尋ねたが、納得のいく説明がなかったので、気にかかっていた。しかし、飯田さんの言っていた「下請に卸すだけで儲けちゃう業者がいる」という説明と重ね合わせると、「工事担当者」が二重に在籍をしている1次請企業の存在意義は「中抜き」(いわゆるピンハネ)しか考えられなくなってしまった(以下がその疑いを東芝エネルギーシステムズの資料を使って作った資料だ)。しかし、あくまで「疑い」なので、ズバリ取材することにした。

2024年1月7日(日)脱原発福島ネットワーク「2024総会合宿」向け筆者資料より

東芝エネルギーシステムズに公開質問と取材をお願いした

ホームページから代表電話を探してみたが、うまく見つけられなかったので、「原子力」事業のお問合せフォームで以下のように送ってみた。

御社の2023年11月16日「福島第一原子力発電所における身体汚染発生に関する調査結果・原因と再発防止対策について」に関して取材をさせていただきたく、ご担当者にお時間をいただければ幸いです。

特にそのP2の「工事請負体制」について、東京電力からは「元請け(御社)の『工事担当者』と1次請けの『工事担当者』は同一人物」であり、この工事担当者は両社に在籍しているとの説明を受けていますが、(1)事実かどうか。(2)元請と2次請の間に1次請をかませる目的は何か。(3)「工事担当者」が同一人物なのであれば、1次請けの役割は単に中抜き(いわゆるピンハネ)であると考えざるを得ないがどうかを中心にお尋ねをしたいと思います。また、この点につきましては質問の段階から、公開質問とさせていただきたく、あらかじめご了承いただきたく、よろしくお願いいたします。

地味な取材ノート https://note.com/masanoatsuko/ にて発信をさせていただければと存じます。不躾なお願いとなりますが、ご検討、ご調整のほどどうぞよろしくお願い致します。

東芝エネルギーシステムズへの筆者問合せより

「弊社及び関係会社の担当部門より直接ご連絡いたします」との自動応答メールが来た。どのようなご連絡をいただけるかわからないが、お待ちします。

【タイトル画像】

2024年1月7日(日)脱原発福島ネットワーク「2024総会合宿」向け筆者資料(以下からダウンロード可能)の15ページ目。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?