【20代の自分が知りたかったこと】を伝える

「こんなのあったらいいのになぁ」と思うことが、現代は大概存在する

20代の時に知りたかったことは年を重ねてから気づくもので
その年代では気付けないことなのかもしれない

自分自身が経験したこと、体験したことが
もしかしたら他の人も興味を持っていることかもしれない

だとしたら、【伝える】意味があるのではないか?
そんな自分への問いから、この文章を綴る

文章を書くにはこれまで、何度も自分を奮い立たせながら書いていた
書いては消して、消しては書いて、そしてアップロードもしないまま

こんな事を実は幾度となく繰り返している
こうして世にでない言葉や想いがたくさんあるのかもしれない

バウンダリーという知らない言葉に興味を持ち、勉強会に参加したんです

実はこの言葉は知らなかっただけで、常日頃から体験している
きっと、これを読んでいる皆さんも感じたことがあるはず

バウンダリーという言葉は「境界、限界、限度」などと訳される

あぁ!と思う方もいるかもしれない

相手との境界線を持つことの大切さである

セラピストであれば一度は経験したことがあるかもしれない
「どこまで入っていいんだろうか?」という距離間の問題
または「ちょっと距離感が近すぎてつらい」などもあるのではないか

接する人によって、また関係性によってもこの距離感は変動するもの

これがスタッフ間、患者さんとセラピストでも起こり得る問題
実際に色々な場面を目にしてきた

距離感がズレることでお互いのコミニュケーションがうまく取れないこと
相手の境界にどんどん入り込んでしまったり
逆にグイグイ境界内に入り込まれてしまったり

入り込んでしまう、入り込まれてしまうは意図せずとも
自分がしてしまうことでもあるんです

過去にも互いの見えない境界線を間違えることで
うまくいかないことも経験したんです

だからこそ、これからセラピストとして活躍する方や
すでに現場で働いている方も今一度、振り返ってみてほしい

そして、少しでも違和感や、モヤモヤ、そして嫌悪感などがある
場合には一度、境界線を引き直すことを試してほしいこと

いつもとは違う対応を取られて、冷たいと思われるかもしれない

でも自分がこのままモヤモヤや違和感を抱えたまま過ごすのと
一度、線を引き直すことで快適に過ごすのではどちらがいいですか?

距離感を飛び越えられるツールが多い現代の利点と、弱点
それぞれの適切な距離感は必要なんです

適切は常に変動する

その距離感は常に変動しても良いわけです
気が合う人とは一瞬で溶け込めることもあるでしょう

距離感を変えることはあっていい!と知れたなら
変えてみてもいいわけです

こんなことはないですか?
施術が終わった後にやけに疲れたり気が重いこと
どうしてもつらい症状の方を相手にすると自分のメンタルがしんどくなってしまう

○○さんといると疲れる
それは相手が悪いとか何か悪さをしているというよりも
自分の気持ちの扱い方や、考え方が影響している場合が多いです

自分の境界線を見直してほしい
ここからは入ってきてほしくない
ここまでならいいですよを明確に

これは何も印をつけるわけではないので
自分が使う言葉を変えたり、返事をする言葉を選んでいくと
無理なく相手に意思表示をしていく
そうすることで必要なことを必要なだけ話すことも可能です 

セラピストってどうしても距離感が近くなりがちなんで
プライベートも丸裸になります

セラピストとして多くの人と接します
1対多数になるわけですね

当時、自分がよく思われようとしていたのかも知れません
相手の質問には丁寧に答えていました

しかし、これって言わなくても施術は成り立つし
別に関係性が崩れることではないと今なら思えること

医療業界ではあるあるなのかも知れないけれど
よく聞かれたこと

手に職があって羨ましいわ
休日は何してるの?
彼女はいるの?
結婚してるの?
子供はいるの?
趣味はなんですか?

きっとこの中に聞かれたことあるセラピストいると思うんですよね
言いたいこと、言いたくないことはあっていい
ほっといてくれと思ったこともある
逆に聞いたら答えない人だっているんだから

このように自分のプラーベートに配慮する
ここは境界線の引き方が曖昧だった自分の問題
だから、少しでもこんな言葉で気分が嫌になることが
あるならば、今すぐその境界線を引き直せばいいんです

あとは結果で見せればいい
痛みが取れたり、動いた時の痛みが改善したり
考え方が前向きになれたり
辛さ、しんどさ、苦しみを共感して伴走することだっていい

規定しすぎることで不自由になるのではなくて
フレキシブルに、自由自在にその都度変えていい

そうした余裕がなかった当時の自分に伝えたい

もし、すこしでも気持ちがモヤモヤしたり嫌なことが
あるならば相手が悪いのではなく

自分の中にある境界線を今すぐ書き換えよ!と

セラピストという職業は面白い分野でもある
同時に枠に囚われすぎてしまうこともある

だからこそ、決められた視点だけでなく
様々な視野を持って動いてほしい

これからセラピストを目指す人も
すでにセラピストで活躍する人も

安全に、面白くいきましょう!!


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