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魔性【エッセイ】六〇〇字

早大エクステンション「エッセイ教室」冬講座。三回目のお題は、「魔性」。
何度「魔性の女」に惚れ、捨てられたことか。嗚呼・・・。ウソです。そんなに魅力的なお方は、私なんぞ相手にしません。(笑 なので、難しい、お題。悩みました・・・。教室の師匠が、「魔性な男」なのかもしれません(男にも使うようですよ)。
              ※
 「きょうこそは逢うのはよそう」と、何度思ったことか。が、夜の帳が下りる頃、逢瀬を重ねる。試しに逢わなかったことがあるのだが、なかなか寝られない。悶々と、時だけが過ぎていく。名を呼ばれ続け、朝を迎える。
 二十歳で童貞を奪われ、付き合いは半世紀を超える。若い頃は、われを忘れるぐらいのじゃじゃ馬であれば、何でも良かった。が、歳を重ねると、新潟や兵庫出身の、お淑やかな大和美人が好みに。そして今は、フランス南西部の港町生まれの、男勝りに、のぼせている。
 年は、若すぎるのは角が立っていて、いけねえ。年増と言っては失礼だが、熟していてボディバランスと肉付きが良く、血の匂いのする豊潤なタイプが、魅了する。モディリアーニよりは、クリムトが描く、サロメのような。
 家系も気にする。この親のこの生まれ年なら、と思い込み、会ってみる。すると裏切られ、なら、この親ではどうだと、何回か見合いを繰り返す。すると、信じられないほど魅惑的な、悪女の資質を持った美人に捕まってしまう。それが南西部のボルドー出身だった。この出会いによって、毎日逢わずにいられなくなり、γーGTPを、上げてしまうことに。
 童門冬二は、太宰が『猿面冠者』で、「猫と女、傑作小説」を例えた表現、「だまって居れば名を呼ぶし、近寄って行けば逃げ去る」を引用し、「酒は、魔性の女」と、宣う。

超魔性の三本

TOP画像:
グスタフ・クリムト「ユディトI」1901年 ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館所蔵

(ふろく)

Note仲間の<星の汀さん>のエッセイ、『AIに絵を生成してもらったら美麗でした|受け取り手、つくり手として思うこと』のコメ欄で、AIについて話していた時、文体診断のサイトもあることを教えていただいた。さっそく、この「魔性」の文章を入力すると、以下の結果がでました。(笑


『魔性』の評価

太宰???(笑 文中に名があるから?(笑
やや硬い???? 嘘でしょ(笑

執筆者のテキスト・サンプルは64。極めて少ない。なので、「玩具レベル」ではあるが、あなたも試してみてはいかがでしょう。おもろいですよ。

文体診断のサイト「文体診断λόγωνロゴーン」
http://logoon.org/

評価方法・基準は以下にありますが、難しすぎ・・・(笑
http://logoon.org/about.html

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