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旅行記NY編④

二日目以降はハーレムのエアビーに泊まることとなっていたので、宿泊先へ向かう。

一泊目はタイムズスクエアの近くであったが、ハーレムはそれよりだいぶ北の方にある。セントラルパークのすぐ北のところで、ぎりぎりマンハッタンという感じだ。

旅行中はなるべく公共交通機関を使うのがモットーなので、荷物は多かったが地下鉄で向かった。初めてのニューヨーク地下鉄、これもまた緊張した。とりあえず一日乗車券的なのを買おうとしたが、自動発券機は小さいお札しか受け入れず、100ドル札しかもっていなかった私は、買う事が出来なかった。とりあえず崩そうと思い、外で雑誌とかガムとか売ってるスタンドに行き、お菓子を100ドル札で購入しようとした。ところが、店主に断られた。100ドル札で1ドル程度の物を買うんじゃないとのこと。まじかーと引き下がろうとすると後ろから黒人のおばちゃんに声を掛けられた。

「どうしたの?小銭ないなら私が買ってあげようか?」

これまたびっくりした。こんな優しい言葉をかけてくれるなんて。ただ、私はそのお菓子を買いたかったのではなく、ただ100ドル札を崩したいだけだ。いやー。。。と迷っているとオッケーオッケーと普通に買ってくれた。なんとも言えない顔でセンキューとお礼して、ポケットにお菓子をしまった。

なんとなく気まずかったので、少し離れたスーパー的なところに行き、無事100ドル札を崩すことに成功。その後駅に戻り、乗車券を購入できた。

ハーレムに行くまでに乗り換えがあったのだが、当たり前のように乗り換えミスしてエアビー到着予定時刻を過ぎていた。

最寄り駅に降りた後、スマホ(当時まだギャラクシー2だった気がする、写真の画質が全然悪い)とにらめっこして、ようやくアパートへたどり着いた。ただ、普通のアパートなので(当然看板とかも無い)本当にここであっているかめちゃくちゃ不安であった。5分くらい近くをうろうろして、絶対ここだよなとなんどもスマホの地図を確認して集合玄関のインターホンを鳴らした。めちゃくちゃ緊張していた。

こちらが名前を言うと、感じの良い声で「Hello, come in!」的なことを言われ、ここで合ってたー良かったーとホッと胸をなでおろした。

家に上がるとホストが迎え入れてくれたが、なんだか慌てている。そして彼も、その隣にいた女性も二人で大きな荷物を抱えていた。自己紹介と挨拶もそこそこに彼は「今から彼女と二人で旅行に行ってくるから、自由に使っていいよ」と言ってくる。

え?自由に使っていい?俺知らない家に一人になるの?と困惑していると、「もう一人部屋借りてる人いるから、あとで彼女から色々聞いてね」との事。

あ、そういう感じですかと、分からないことだらけだったが、とりあえず流れに身を任せるしかないと悟った。

簡単な挨拶と部屋の紹介の後、二人は本当に出かけていき、一人ぽつんと残された。まだ他のルームメイトもいなかったので、とりあえず荷物を下ろし家の中を物色した。

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こんな感じのリビングとベッドルームが三つくらいあった気がする。本当に楽器が置いてあって興奮した。

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キッチン。知らない人のキッチン初めて使った。冷蔵庫の中の飲み物食べ物使っていいよと言われたけど、ミルクを少しに飲むだけにとどめて置いた。ただ紅茶はバンバン飲んだ気がする。

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私のベッドルームと当時の私。部屋は雑然としているが水槽の熱帯魚がきれいだった。それより何より私が若いですね。。。

その日の夕方くらいにルームメイトが帰ってきた。少し年上くらいの白人女性。彼女も音楽やってる人だったと記憶しているが具体的には覚えていない。少し身の上話をした後、おすすめスポットをいくつか教えてもらった。英語が下手な私にも優しく教えてくれた。出国時から初対面の人の優しさに触れる機会が多く、最高な国だと思い始めていた。

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