The Out hotelの話まで書いたので、そこからの続き。

一泊目の夜は一番の楽しみといっても過言では無かった、George Clintonのライブを見に行った。ファンクの超大御所で今ではライブ活動は確か引退している。

初めて海外で音楽ライブを見るという事で、どうやって入るのかなとか、このチケットでダメって言われたらどうしようとか、いろいろ入るまでに不安はあったが、特に何も問題なくすんなり入れた。入ってみると予想以上に大きい箱で、ステージに近い立見席と、テーブル席とで別れていた。もちろん立ち見の方に行き、周りを観察しながらステージが始まるのを待っていた。演奏が始まると客席もヒートアップし、非常に良い雰囲気であった。その中で初体験が起こる。ライブの途中に近くから不思議なにおいが漂ってきたのだ。香水でもない、たばこでもない、何かお香的な匂い。なんだろうと思いキョロキョロしていると、近くの人がたばこらしきものを吸っているのが目に入った。

それを見た瞬間思った。「これがマリファナか！」

元々そのライブハウスでは大麻の使用がかなり緩いと聞いていたので、一発で分かった。PVで見ていたラッパーやミュージシャンが吸っている物はこれかと、初めての間近に見る大麻に困惑しながらも、知ることができて少し嬉しくも思った。

ライブと会場の雰囲気に非常に満足しつつ、ホテルへの帰路途中、ホットドックスタンドを見つけた。いかにもアメリカっぽいやつだ。ミーハーな私は普段飲まないコーヒーとホットドックを買い、食べ飲み歩きしながら帰った。気分は完全にニューヨーカーであった。