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[レビュー]LDP Booster/Overdrive

■サンプル音源


■Feature

•オーバードライブ/ブースト
•GAS-728Bの後継モデル
•1つのハウジングでオーバドライブとクリーンブースを完全に分離
•トゥルーバイパス
•電源 9-18V center- (電池駆動不可)
•消費電流:50mA
•寸法(幅x奥行きx高さ):95 x 120 x 33 mm
•重量:500g
•クリーンchとドライブchにそれぞれ、ゲイン追加とベースブーストSW

■使用感

まず、クリーンchについて。
このペダルはベースブーストをオン、トーンを少し上げ目で最初は使ってもらいたい。
音に元気とハリが出る。ブーストという目的としてだけではなく、ただ通しておくだけで満足のできるペダル。このクリーンchだけを使うために購入しても非常に価値がある。
もちろんブースト自体にもクセがなく、非常に扱いやすい。
また、楽曲や奏法に合わせて簡単にトーンコントロールができ、ワンノブで簡単に嫌味のない素直なベースサウンドの調整ができる。
トーンを絞った際も緩やかに効くので大変扱いやすい。

次にドライブchについて。
全体的に少しミドルに固まりを感じる、レンジが広いモダンなオーバードライブではなくオールドなビンテージライクなオーバードライブ。
ただ、トーンコントロールで如何程にも変化可能なのもベーシストには優しい設計。
歪み方に関してもほぼ歪みのない状態から徐々にドライブ可能で、さらにゲイン追加Switchを使うとディストーション並みの歪みも得ることができる。
元々808Bという名前だった同メーカーのオーバードライブペダルと同じもの。この名前から何か気づいた方もいるのではないか。そう、これはチューブスクリーマー系のオーバードライブペダルである。
エフェクターを使い始めたばかりの方やギターエフェクターに疎い方に勘違いとして多いのが、チューブスクリーマーはチューブ系のサウンドを模したものだという勘違い。
これは元々真空管アンプをドライブさせてアンプを叫ばせるためのものとしてこの名前がついた。なのでこのドライブchを真空管歪みのブースターとして使うことも視野に入れておきたい。実際に同じくドイツ製GP-Lightstone/TubeBass2の真空管ドライブchをこのLDPの歪みchでブーストさせてみる。ほんの少しドライブさせたLDPのサウンドでブーストしてみるとTB2の歪みと全体的なサウンドに力強さが増す。歪みの質も変わる。それがいい塩梅に。後段に接続した真空管オーバードライブペダルをクリーンブースターでブーストするのとは全く違う歪みの表情を見ることができる。理由は定かではないが、LDPの歪みchのミドルの塊感が真空管をより美味しくドライブしてくれているのではないかと推測する。

■後書き

毎年ドイツのマンハイムで開かれるギターサミット、ここでは様々な楽器(ベース、ギター、エフェクター、その他周辺機器)の新作等や往年のモデルが展示されていて試奏することができます。そこでこのペダルと出会いました。その当時まだLDPは出ていなかったのですが、その前身となるGAS-728Bが展示されており見た目も金属感の強い重厚なデザインで目を惹かれました。試奏をさせていただきスイッチを入れた瞬間に虜になり、即購入。笑 販売は直接ここのビルダーさんが行っていました。購入後このメーカーについて色々調べてみると大御所アーティストのシグネイチャーを大量に出していました。ベーシストでいうと、スタンリークラーク、マーカスミラー、ビクターウッテン。。。経験値の高い彼らも納得のサウンドのようでいいメーカーを見つけることができたなと嬉しく思っていました。その翌年もギターサミットに参加するとLDPが展示されていました。基本的にはGAS-728Bと同じものですが、そこでも購入してしまいました。それほど気に入っているベースペダルの一つです。
日本ではGeek in boxで扱っているので、ぜひ見かけた際は試奏してみてください。確実に虜になりますよ!

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