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バックグラウンドや個性がバラバラだからこそ楽しい。チームでおこなうDevRel活動

「Findyさん、イベント会社だと思ってました」
「Findyさん、イベント力入れてる感じするけど、誰が何をしているんですか?」
「DevRelというチームが色々やってるんですね。具体的に何をやってるんですかね・・・?」

どうも。FindyのDeveloper Relations室で副室長をやっています、北川です。Xは@OnigiriMa_shi でやらせてもらっています。好きなおにぎりは、塩むすびです。

それはさておき、冒頭の言葉たちは、最近オフラインイベントの場や採用面接でよく聞かれるものです。

昨年、パラパラと登壇したり記事を書いていましたが、中々説明が難しく、「いい感じに、粋に回答したいなあ・・・」と思ったことが、筆を執りはじめたきっかけです。

合わせて、チームの雰囲気や普段意識して活動していることが、少しでもお役立ちになればと思っています。拙い文章ですが、お付き合いください。

【こんな人におすすめ】
・Findyそのものがチョットキニナル
・チーム運営をする上での一例を知りたい
・なんとなくFindyのDevRelの話を聞いたことがあるので気になる
・DevRelや技術広報に携わっていて、参考にしたい

1. Findy DevRelの構成

チーム構成と人数
FindyのDeveloper Relations室は現在、7人のメンバーで構成されています。
実は、今年の1月から改めて部室としてスタートすることとなりました。
これまではオンラインイベント主軸だったところを、オフラインイベントやメディア運営、幅広くコンテンツの企画を行っていくためです。

チームとしては、オンライン担当が2名、オフライン担当が2名、開発生産性テーマ担当が1名、メディア担当が1名、そして私という形になっています。

DevRelチームが発足したのは1年半程前の2022年9月。その時は2名体制で、当時からは一ミリも想像がつかない状態ですね。

各メンバーのバックボーン

ここでよく聞かれることが、「採用難しくないですか?」というものです。実際、我々はサービスがエンジニア向けということもあってこの分野に力をいれやすいのはありますが、採用は普通に難しいです。笑

なぜなら、日本ではまだDevRelという分野や技術広報という職種が浸透している訳ではないからです。

よくあるケースでは、CTO室直下で有志のエンジニアの方々でワーキンググループを構築したり、エンジニア採用担当が、採用広報の役割を兼ねてエンジニアの方と共同していく形が多いのかなと思います。(もちろんフェーズや状況にもよりますが)

そんな中で、我々のメンバーの経験は見事にバラバラ。一貫性がありません。ざっと並べてみましたが、以下のようなバックボーンになります。

  • 飲料系メーカー 広報/マーケ出身

  • 飲食SaaSベンチャー マーケ出身

  • 配信プラットフォームベンチャー人事企画、コミュニティ運営

  • 大手金融SIer出身 ×2

  • 大手人材サービス営業出身

  • Webメディア編集者

見事にバラバラですね。
ちなみにMBTIはこんな感じ。

こちらもバラバラですね。笑
しかも、全員初めは「でぶれる?ナニソレオイシイノ?」そんな状態で出会いました。笑

2. チームで行うDevRel活動

そんなに人がいる必要があるの? という疑問もあるかと思いますが、個人的な思想としては、「DevRel活動はチームで行うもの」という考えがあります。

というのも、DevRel活動と一括りでいいますが、イベントだけ行うわけではありません。オフライン、メディア、動画コンテンツ、SNS運用、コミュニティ運営など、やることはたくさんあり、全てを一人でやれるスーパーマンは一握りです。

上記、たくさんの施策候補がありますが、DevRelはそもそも開発者向けのマーケティング活動として海外では主流なもので、そのロールは明確に分かれていたりします。

そう考えると、各分野で得意、不得意があって当たり前。それぞれでスペシャリストがいる領域なのですから。

得意、不得意で緩やかに仕事をする。だって苦手なんだもの・・・

したがって、個々人の得意分野で仕事を行うことが、最も効率よく生産的だと思います。我々も完璧に職種で分けられているわけではないですが、経験や特性、思考性で全然仕事の進み具合は違います。

私は細かい作業が壊滅的にできないので、記事編集やオフラインの緻密な準備などは苦手です。梱包などの作業は「もう、、やめてくれ、、」とメンバーから有り難いフィードバックをいただき、難を逃れ負担を減らすことができました。笑

一方で、新しいことを推進していくことはそこそこ得意です。
前職のSI時代にプロジェクトマネージャーをしていたので、そちらも活きているのかなと感じます。

上記のバラバラの経験や個性をもちながら、いいバランスで業務に取り組めているのが今のFindyのDevRelチームかなと思います。

なお、偶然にですが、Findy Team+のプロダクトでフロントエンドのリードをしている@shootaさんもチーム活動について同じニュアンスのことを書いておりましたのでソッとのせておきます。

育成はどうしてるの?
こちらもよく聞かれるのですが、特徴的な仕組みを用いているわけではないです。社内のエンジニアや社外のエンジニアとのコミュニケーションを積極的に行うこと、ひいては自分で調べて、一度開発してみることが重要だと思っています。

なぜなら、任される業務やロールで仕事のスキルは違うので、必ずしも開発者出身である必要は無いとは思いますが、自分で開発をした経験はあってほしいなと個人的には思うからです。(私がエンジニアだったのはありますが)

弊社では、社内のエンジニアがめちゃくちゃ協力的なこともあり、実際に企画壁打ちをしにいくと同時にテストをどうやっているか見せてもらったり、Datadogの画面や、GitHub ActionsでCIを回しているところなどもみたりなどもします。

メンバーの数人は、Progateをやりこんでいたり、自分でGASとChatGPTを駆使して業務効率化やデータ分析をしたりもしています。

今は企画などはTrello管理ですが、今後はGitHubで管理して、日常からプルリクをだしていきたいなと思っており、そちらは整備中になります。

以下は「でぶれる?ナニソレオイシイノ?」状態で入ってきたメンバーの記事です。

3. FindyのDevRelの業務

ここでは、現在のFindyのDevRelチームが担当する業務をざっと紹介していきます。過去記事が多いのでその引用多めにて。

オンラインイベント企画-運営

毎月7-8本の技術イベントを企画しています。こちらは、是非過去の資料とイベントページをご覧いただければと思います。

オフラインイベント企画-運営

オンラインはインプットの学習には適していますが、やはり直接的なコミュニケーションや、オフラインの場でしか得られないもの多々あります。

月3本程度、いろんなテーマで、たくさんの人に登壇の機会や、交流の場をお渡しできればと考えて企画、運営しています。

メディア運営

Findy Engineer Labというオウンドメディアを運営しています。
サイトに訪れた人が、新しい挑戦やキャリアの気づきのきっかけになればと思い、様々なエンジニアの方の、寄稿やインタビュー記事を掲載しています。

今後は、より多くのパターン、シリーズでの記事企画をしていくべく、編集部を設立予定です。私自身、沢山の方の地道な活動や考え方に、いつも勇気づけられています。

カンファレンス参加スポンサー協賛/ブース出展

言語ごと、職種ごとのカンファレンスにスポンサーとして出展、エンジニアの方々と会話しながら日々のサービス改善やイベント企画に活かします。
もちろん、前提はそのコミュニティの方々と一緒に盛り上げながら発展させていくため、何をしたら参加者やスタッフの方が喜んでくれるかな?といった視点から企画はスタートします。

こちらも準備段階からいつも「今回は何をしようか・・何をしたらみんな喜んででくれるだろうか?」と頭を悩ませます。とはいえ、自分たちも色んなネタを出して楽しみながら企画を考えています。笑

ノベルティ作成

上記のスポンサー参加やオフラインイベントでのコミュニケーションのきっかけや、場を盛り上げるために、ノベルティにも力を入れています。
こちらの記事にがっつりまとまっているので参考にしてくださいませ。

社内勉強会

社内のエンジニア<>ビジネスサイド連携のために、サービスの勉強会を実施したりしています。(最近少しサボり気味ですが・・)
こちらも社内の協力者、関係者を増やし、自身の勉強にもなるし社内エンジニアの発信のきっかけにもなるので力を入れていきたい部分です。

4. 大事にしていること

登壇者、参加者、運営側の三方よしとなる企画を作っていくこと

もともとFindyでもイベントは片手間にですが、それぞれが兼務で行っていました。
一方で、継続的に質の高い、満足いただけるイベントを行いながら、数多くのイベントを実施するのは難しいな、、、というジレンマがありました。

そんな中で、しっかりとエンジニアの方のキャリアやスキルアップに向き合っていこうと振り切り、専任でのチーム作りを行う運びとなり、今があります。

  • 登壇者にも学びや気付き、交流があり、登壇して良かったと感じてもらうこと

  • 参加者にも新しい気付きや自身の業務にも活かせるようになること

  • なにより、自分たちが楽しめること、やりたいものとなること

これらを忘れないこと、このスタンスをもつことが大事だと考えています。

以下に詳細は記載しています。

Developer Relations室は、何よりエンジニアコミュニティを一緒に盛り上げること。マーケティング組織とは切り離した体制

DevRelは、本来的には開発者向けのマーケティング活動を指し、施策としてもマーケティング的なものが多いです。活動だけをみると、あまり変わりはありません。
ただ、考えの根底にある思想を大切にしており、数字的なKPIを求めすぎないという価値観のもと、Developer Relations室として活動しています。

Findyのビジョンは、「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる」こと。

そして、Findy DevRelのミッションは、「挑戦するエンジニアのプラットフォームの入口」となるべく、さまざまな場所や機会、コンテンツを発見し、学べ、出会えるイベントだと考えています。

そのために、より良いものを作っていく必要があるし、関係する方々が三方よしとなるために盛り上げていければと思います。

5. 今後やりたいこと

そういったことを考えると、無限にやりたいことがでてきます。
今後は、以下をどんどん行っていくために、まだまだ人が足りないなーと考えている状況です。具体的には、以下のようなことを考えています。

  • メディア、アーカイブなどの動画コンテンツの強化

  • オンライン-オフラインと連動した企画設計

  • 社内DevRel活動の強化

  • 登壇者体験の向上

  • 参加者により一層メリットのある企画設計

まとめ

とまあ色々書きましたが、お伝えしたかったのは、

  • 色んな人がいるからこそ楽しく仕事ができる

  • たくさんの人により良い企画、コンテンツを届けるために今後も新しいことをどんどんやっていきたい

という点です。普段お世話になっている方や興味を持ってもらっている方など、何かしらの参考になっていますと幸いです。

そして、我々の活動はイベントに登壇したり、協力してくださる各社の技術広報や人事、エンジニアの方々の力なしでは成り立ちません。
改めて、感謝いたします。
今後も引き続き、よろしくお願いします。

採用中でもあるので、もし興味がある方がいらっしゃいましたら、ライトに相談でも大丈夫ですので、XアカウントにDMくださいませ〜

長々とお読みいただきありがとうございました!(ヽ´ω`)

<参考資料>


【追記】
公開した後にも誤字脱字の修正をチームメンバーからたくさんいただいた。lintいれて自動チェックしていきます。泣

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