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コミティア140感想とwordの愚痴

人生で初めての即売会だった。
まさか、一般参加より先にサークル参加するとは。

学生百合サークル連合作った合同誌、「放課後百合談議」の出来は、特に編集面で非常に満足が行くもので、実際に本を取って、「あぁ、私、本を作ったんだ……!!!」という実感が湧いてきた。

「編集をガチる」というのは高校二年次から頑張ってきたものだが、横浜サイエンスフロンティア文芸部で受け継がれてきた編集書式を高校三年次から卒業後春休みにかけて〝革命〟し、下駄箱第二十号「革命」を部活の顧問と同級生(私含め)三人で自費出版したのが丁度一年前になる。

その書式を流用しても良かったのだが、もっとより良いものを作れると思い……直前で余白を変えたり、wordのフィールドコードを弄らないといけない羽目になったり……いろいろ大変だったが、なんとか完成させることが出来た。

シンプルな編集を心掛けており、作者は何も考えずにベタ打ちするだけでいい、としたいのだが、その〝ベタ打ちするだけ〟を実現させるのに、wordは本当に使いづらいソフトである。まず本当の意味で縦書きに対応していない。句読点をぶら下げるためにページの高さから余白を引いた部分が文字の大きさの整数倍になっていないといけない、しかも両端揃えを指定しないといけない、そもそも変にカーニングする設定をオフにしないといけない、空白を勝手にインデントにしてくるからこれもオフ…

……wordさん、「ベタ打ちモード」て1ボタンで完了できるようにしてくれませんか……???

そんなこんなで、連合の皆さんのお力添えもあり、なんとか、本当になんとか締切に間に合わせることができた。(原稿締切のあと、編集が終わってからサークル紹介を書いたのは内緒だ)

当日、くそ高いりんかい線に乗って東京ビッグサイトへ。駅で東京大学百合愛好会のかたと合流(装丁や印刷所への連絡などを担当してもらった)。駅を出てしばらく進むと、でかい。あの謎逆四角錐オタク聖地を生で見れた喜びがあった。

会場に入り、サクチケと引き換えにリストバンドを貰う。装着をミスり、斜めに閉じてしまっただけでなくぶかぶかで、リュックなどに引っ掛けまくってぐちゃぐちゃになってしまった。不慣れが露骨に出る……。

サークルスペースは意外に狭く、設営に手間取る。でも本を並べてみると、それ自体がひとつの作品のように思えた。

左上のラミネートは前日に作成。意外と目を引いてくれた。
東大さんが持ってきてくれたポスタースタンドとポスター。学歴の暴力感がすごい。

さて、肝心の成果であるが、知名度もなく、漫画でもない文芸の割には、16部と、大健闘したと思う。印刷代だけなら黒字ですらあった。もともと利益を求めているというより、サークル活動なので、全赤字でも構わなかったのだが、これは嬉しい誤算であった。
委託やboothでの配送、pdf版の販売など、これからも買える機会はあるので是非購入していただけると嬉しい。

載せるか迷った自撮り。目の焦点が合っていない。

サークルスペースにちょこんと座っていると、やはり立ち読みして「漫画は無いのか」と言った表情で去っていく方も多い。確かに、私もわざわざ身銭を切るなら百合えっち・ピクチャーを見たい気持ちはわかる。

今年は実現出来なかったが、来年からは連合に愛知藝大さんなども参加してくださるので、イラストや漫画方面でも盛り上がりを見せたいと思う。

いやしかし、祭りの雰囲気というのは味わってよかった。家から出ないオタクだったので、ようやくオタク・イニシエーションを通過できた気がする。モチベも新たに湧いたので、早稲田大学百合同好会「わせゆり」や学生百合サークル連合に今後もぜひ期待してもらいたい。

以上。

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