野見山真人(Takram)

テクノロジーとひとを繋ぐデザインエンジニア。生成AIやXRなどの先進技術を機能的かつ情…

野見山真人(Takram)

テクノロジーとひとを繋ぐデザインエンジニア。生成AIやXRなどの先進技術を機能的かつ情動的に組み合わせ、ひとの暮らしを豊かにするプロダクトを追求する。データ解析からVRアプリ開発、ゲーム開発、UI/UXデザインに至るまで、多岐にわたる領域のものづくりを手掛ける。

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  • Mark@ Design Engineering

    • 19本

    Takramではさまざまな専門領域のエッジを探究する独自のリサーチプロジェクト「Mark@」を行っています。このマガジンでは、Mark@Design Engineeringに参加しているTakramメンバーが、それぞれのnoteアカウントでデザインエンジニアリング領域に関連する記事を発信していく予定です。

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テクノロジーと人をつなぐ、AIのデザインパターン

Takramの野見山です。 さまざまなAIサービスが目まぐるしく進化する中、自分もものづくりという文脈でAIを利用する機会が徐々に増えてきました。この記事では、AIが自分のものづくりをどのように変えたかを切り口に、AIのデザインパターンについて考察していこうと思います。 テクノロジーと人をつなぐまず前提として、どれだけ優れたテクノロジーも人にとって扱いやすいものでなければ、その性能を十分に享受することはできません。AIの価値を十分発揮するには、人の持つ感情やニーズに寄り添っ

    • Apple Vision Proの体験をデザインする(実践編)

      Takramの野見山です。デザインエンジニアとしてテクノロジーと人を繋ぐ仕事をしています。 Apple Vision Pro(AVP)は従来のVRと異なり、空間コンピューティングを提唱したデバイスで、今までにない新しい体験を切り拓くことが期待されています。米国で発売されてから2ヶ月が経ち、日本での発売も間近だと噂されています。 本記事では、AVPアプリの企画と開発の経験から得た実践的なデザインの知見を共有しようと思います。少しでも皆さんの空間コンピューティングに対する理解

      • Apple Vision Proを紐解く : 3D UIの可能性と制約

        Takramの野見山です。Apple Vision Proの発売に向けて、ビデオセッションやドキュメントを見て準備を進めています。 今回はvisionOSのデモをシミュレーターで動かしながら、3D UIの可能性と制約について考察したことをまとめます。 1. 実空間のコンテクストを拡張するvisionOSは「Window」「Volume」「Space」の3要素で構成されます。Windowは画面要素、Volumeは3Dモデルを表示する要素、Spaceは空間を満たす要素になります

        • スプラトゥーンで楽しむゲームサウンドの世界

          Takramの野見山です。 実は最近、ゲームの企画や開発に携わる機会がありまして、人気のゲームについて「なぜここまで没入できるのか / 楽しめるのか」という分析を行っていました。 その中でも特に、スプラトゥーンのゲームサウンドがなかなか興味深かったので、ぜひ紹介させてください。 スプラトゥーンとはスプラトゥーンは4対4のオンラインシューティングゲームです。 「床や壁をインクで塗って、そのなかを潜って移動する」というアクション要素が特徴的で、縦横無尽に立体的な構造物のなかを移

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          認知世界を広げるVRの可能性

          Takramの野見山です。WebとVRのデザインと開発を行っています。この記事ではVRの可能性について深堀りたいと思います。 VRの可能性 VR元年と呼ばれた2016年からちょうど5年。ゲームエンジンやモデリングソフトのめざましい進化によってリアルな映像表現を誰でも手軽に作れる時代になりました。最近では安価なLiDARデバイスやフォトグラメトリツールが登場したことで、現実世界をバーチャルに再現することも容易になりました。フォトリアリスティックという言葉に代表されるように「バ

          認知世界を広げるVRの可能性