ライターはいくら稼ぐことができるのか? 4冊の著書を持つスポーツライターのリアル

出版不況が続くなか、フリーランスのライターはいくら稼いでいるのか。昨今は「1記事500円」という格安の仕事を引き受けている者もいるというが、ライター歴15年以上の筆者が、リアルな現状を伝えたいと思う。

陸上競技の長距離を得意とするスポーツライターとしては、12月が〝稼ぎ時〟となる。箱根駅伝を筆頭に「駅伝」関連の執筆依頼が多くなるからだ。例年同様、いくつもの締め切りをくぐり抜けてきたが、2016年12月の仕事とギャラについて明かしたい。まずは執筆した媒体と分量(文字数)から。

『月刊陸上競技1月号』約8000w

『月刊陸上競技2月号』約11600w

『箱根駅伝公式ガイドブック』約21000w

『週刊プレイボーイ』約2800w

『東洋経済オンライン』約4000w

『THE PAGE』約13000w(記事5本)

『webスポルティーバ』約9000w(記事3本)

『スポーツニッポン』約1600w

『マラソン関係のムック』約16000w(16p分)

『某企業メルマガ』約1600w 

文字数にすると、約88600w。新書1冊分に近い分量になる。では、これだけ書いていくらもらえるのか?

答えは約80万円だ。

各媒体で振り込みスパンは異なるうえに、金額が確定していない仕事もあるが、だいたいこんな感じになる。他に『週刊新潮』『Tarzan』『聖教新聞』から取材を受けており、その謝礼を含めると、12月の〝労働〟に対する報酬は、合計で約85万円となる。

原稿料でいうと、一番安い媒体で原稿用紙1枚(400w)で2,000円ちょっと。ちなみに12月に休んだのは、大晦日と胃腸炎でダウンした日を含めて2日間だけ。睡眠時間を大きく削るようなことはなかったが、29日間はほぼフル稼働した。

個人的な感想をいうと、「これだけ書いたのに、これっぽっちか」という思いが強い。12月の仕事量は、この10年くらいほとんど変わっていない。しかし、仕事量に対しての収入は徐々にダウンしている印象があるからだ。

これは出版業界全体の傾向でもある。雑誌の売り上げは、1997年をピークに右肩下がりで、現在の売り上げは最盛期の半分ほど。原稿料がダウンしているだけでなく、雑誌の休刊・廃刊も相次いでいる。

紙媒体で書く機会が減った一方で、WEBの仕事が増えたが、WEBの原稿料は雑誌と比べて低い。その結果、仕事量は変わらないのに、収入は少なくなっているのだ。

このままだとフリーランスのライターは食えなくなっていく。では、ライターはどうやって稼いでいくべきなのか。このことを真剣に考えないといけない時代がやってきた。

今後も「スポーツライターの現実」と「ライターの錬金術」を中心に書いていく予定です。BLOG 『酒井政人のスポーツライターとして生きていく。』 もヨロシクお願いいたします!

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酒井政人

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