『ブランディングの教科書』を読んで

きっかけ


「売れる」サービス・モノ・ヒトを作るためにはどのような要素が必要なのだろうか?本書を読むきっかけとなったのはこんな漠然とした疑問からでした。私は現在、モバイルアプリエンジニアとして、近くの定食屋さんの、良さを伝えるためのアプリを開発しています。そんな中で、このアプリをより多くのユーザーに使ってもらうためには、どうしたら良いか?ただ自分のやりたい(作りたい)ものだけを作っていて良いだろうか?そんな壁にぶち当たった時に出会いました。

ブランドとは

ブランドとは生活者1人1人の心の中にあるもの。
生活者から見た独自の役割を築き、感情移入が伴ったモノやサービスのこと。

ブランディングの10個のメリット

  1. 「知名度向上」と「販売拡大」の効果

  2. 「価格プレミアム」の効果

  3. 「リピート率向上」の効果

  4. 「ビジネス機会の拡大」の効果

  5. 「アライアンス機会の拡大」の効果

  6. 「仕入れコストの削減」の効果

  7. 「広告宣伝コストの削減」の効果

  8. 「人材採用」の効果

  9. 「働く誇りの向上」の効果

  10. 「資金調達コストの削減」の効果

製品と商品の違い

製品・・・工場の倉庫にある出荷待ちの状態のものを指す
→「どう作るか?」を考えて作る
商品・・・お店の棚に並んだ販売待ちのもの
→「どう売るか?」を考えて作る
作る過程での目的の違い

PEST分析の重要性

商品をブランディングする上で世の中の流れを読むことが重要となる。では、世の中の流れを読むためには何をしたら良いか?その方法の一つがPEST分析となる。
P:Politics(政治的要因)
E:Economy(経済的要因)
S:Society(社会的要因)
T:Technology(技術的要因)
「なぜその施策に予算を使う必要があるのか?」という問いに正確に答えるためにこの分析が役に立つ。
PEST分析がない限り、機会や課題を説明することができない。
どんなに優れた戦略や施策でも前提(機会・課題)が間違っていれば、的外れとなる。前提(機会・課題)とは「市場の定義」である。

戦略

「意図」は如実に「戦略」に現れる。なぜなら「戦略」の本質とは「捨てる」意思決定です。
戦略とは、目的のために何に資源を集中し、何を捨てるかの意思決定です。
どのような物事も、単に「個別の対象を見る」だけでなく「対象と対象の関係性を見抜く」ことで初めてその本質が浮き彫りになる。
ブランド構築は「結果論」ではなく「戦略論」であり、強いブランドは成り行き任せでは創れない。

ブランドアイデンティティ

ブランドアイデンティティとは、企業側の意図により、戦略的に創り上げるブランド連想の集合である。
「企業都合型」から「生活者主導型」へ
ブランドが目指すビジョンを「企業・商品」におくのではなく「より良い社会・ライフスタイル」に置き、生活者と共に共創していく。
社会目的 = ビジネス目的
「社会」と「ブランド」が同じゴール(実現したい世の中)を目指す社会を味方につけるブランドを作る必要がある。

ブランドパーソナリティ

ある所与のブランドから連想される人間的特性の集合。
モノの価値は同じでも「提供のされ方」によって受け取る側の「喜びの大きさ」は変わる。生活者は必ずしも「モノ」だけでその価値を判断してはいない。
「ブランドパーソナリティ」をうまく設定し、管理することでブランドに対するポジティブな連想を創り、ブランディングの成果を大きく変えることができる。


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